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最近開かれたシンガポール会談の結果は、‘正確性’と‘完全性’の点で不足している側面が多いため、今後具体的な検証の過程で、北朝鮮の核兵器に関する‘追加の発見’がある場合、合意の過程が全て否定される可能性があるという予想が出た。

アメリカのモントレイ国際大学の教授であり、‘大量殺傷武器の非拡散’分野の専門家であるシン・ソンテク博士が18日、‘デイリーNK’とのインタビューでこのように明らかにした。

[次はシン・ソンテク博士とのインタビューの内容]

- 核の保有を通じて北朝鮮が狙っているものは何だと思うか?

“北朝鮮の目標はただ1つ、‘体制の維持’しかない。韓国を‘核の人質’にし、付加的な利益(金儲けの手段、武器の輸出、食糧支援の要求など)を狙う戦略を駆使しているが、‘体制の維持’という本質的な目的には変わりがない”

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- 今回のシンガポール会談の結果を簡単に評価するならば?

“申告の問題は形式よりも‘正確性’と‘完全性’が確保されなければならないが、それが抜けていて不満だ。最大の原因は、ブッシュ政府の焦りだと思われる。

特に今回の合意は、今後具体的な検証の過程で北朝鮮の核兵器の開発に関する‘追加の発見’がある場合、その時までの合意の過程が全て否定される可能性がある危険を内包している。

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- 核兵器の製造で‘プルトニウム方式’と‘ウラン方式’の差をもう少し分かりやすく説明してほしい。それを正確に区分して申告させることが重要な理由は何か?

“最大限簡単に説明するならば、プルトニウムはまず人工の元素だ。必ず原子炉で燃焼し、残った燃料棒を再処理する過程を通じてのみ生成することができる。大型の原子炉や再処理施設、廃棄物施設など、施設や装備の規模も巨大で隠すのが困難だ。

一方、ウランは自然の状態で存在しており、比較的簡単な過程を通じて抽出と濃縮が可能で、簡単な施設ででき、隠すのも簡単だ。室内でも可能なため、廃棄物もほとんど出ないという長所がある。

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だが、プルトニウム方式は国際社会に‘私たちは今、核兵器を開発している’という確かな証拠とメッセージを伝達することができる。かつてインドとパキスタンも同様だった。北朝鮮もこの点を狙った。核兵器を製造しているということを知らせることで、交渉の過程で優位を占め、より多くの譲歩と補償を引き出そうとした。

プルトニウムはその抽出量を比較的正確に推算することができるが、ウラン濃縮は隠された証拠は絶対に探し出すことができず、その量を予想することもほとんど不可能だ”

- ‘核拡散問題’の検証で最も重要なポイントは何か?

“最近、北朝鮮-シリア間のコネクションが大きな問題になっているのは、北朝鮮とシリア間のコネクションがイランとのコネクションよりも深刻な状況だと判断したからだろう。

寧辺にある原子炉は、いわゆる‘黒煙減速型原子炉’で、これは核の専門家の間では‘核兵器製造型原子炉’と呼ばれるほど、露骨なプルトニウム生産設備だ。現在は資金をいくら多く出しても、施設を求めることができない。

核拡散問題の検証で最も重要なポイントは、北朝鮮がどの程度誠意を持って申告に臨むのかという点だ。検証の過程では、当然アメリカ式の検証方法に従うが、ブッシュ大統領が今非常に焦っているため、本当に着実に検証に臨むかどうかが気がかりだ”

- 今後、米朝両者会談や6ヶ国協議はどのような方向に流れると予想するか?

“今年中に6ヶ国協議は正常化されると思われる。最近、シンガポール会談で推進力が生じたため、早いうちに再開される可能性が高いと思っている。特に、6ヶ国協議が開かれるのが大統領選挙を控え、共和、民主両党にとって利益になることであり、韓国の新政府の立場でも6ヶ国協議が正常化されることが多方面にとってよいと思われる。

問題は11月の選挙以後、マケインが当選した場合だが、この場合、北朝鮮がすぐに会談を中断させる可能性も排除できない。もし、民主党候補が当選したら、既存の6ヶ国協議とは異なった形に会談の形態や内容が転換される可能性もあるだろう”

- 今後、望ましい北朝鮮の核問題の解決方案はあるか?

“この間、対話や会談でやってみるべきことはすべてやってみたと思う。会談の成果を出すためには、6ヶ国協議よりも両者会談がよりよいと考えられるが、北朝鮮との関係では最低限3者以上の周辺国家が参加する枠組みが維持される方がよいと思われる。

- この10年間の韓国の対北政策に対する総合的な評価、特に専門分野である‘大量殺傷武器の非拡散’を中心にもう少し詳しく具体的な評価をお願いしたい。

“この10年間、にんじんだけを使い、鞭を使ったことがない。にんじんだけを与え続ければ癖が悪くなることは避けられない。

特に一番惜しい点は、PSIに加入して活動しない点だ。盧武鉉大統領は‘南北関係を保護するため’と言ったが、世界各国の叛軍に、北朝鮮製の武器が売られており、短距離ミサイル(スカッドミサイル)の多くが北朝鮮製だ。こうした現実の中で、南北関係だけを考慮してPSIに参加しないというのは理解し難い”

- 新政府の対北政策への評価や期待はあるか?

新政府の‘非核・開放・3000’ 政策に対する意見はまちまちだが、個人的には非常に絶妙な政策だと思う。北朝鮮に対する圧迫や要求を並行させ、北朝鮮の行動に合わせて適当な支援を並行して行うという政策であると理解している。

この10年間、北朝鮮関連の情報をアメリカが韓国に忠実に伝達していないことが、北朝鮮の核問題が一層拡大した原因だ。新政府では韓米関係を過去の水準以上に修復するための努力が切実だと思われる。