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3月に北朝鮮の両江道で相次いで発生した列車転覆事故は、誰かが鉄道のレールを固定させるスパイクを抜いたために発生したと伝えられた。

両江道の内部消息筋が9日、‘デイリーNK’との通話で、“列車事故の地点は、新浦市のヤンファ里ではなく両江道のウンフン郡ヨンハ里だったと確認された”と述べ、“今回の列車事故は、誰かがレールから釘(レールを枕木に固定させる釘)を密かに抜いたために起こった転覆事故”と説明した。

更に、“線路から脱線した汽車の客車4両が谷底に転がり落ち、数百人の死傷者が発生した”と付け加えた。

これについて、本紙は4日に“先月3月24日と27日に、北朝鮮の両江道キム・ヒョンジク郡の古邑労働者区と咸鏡南道新浦市で相次いで列車が転覆する2件の事故が発生し、乗客数百人が死亡または重傷を負ったと伝えられた”と北朝鮮の内部消息筋の言葉を引用して報道した。

だが、後続の取材過程で、先月24日の事故は両江道キムヒョンジク郡の古邑労働者区で発生し、27日には両江道ウンフン郡ヨンハ里で起きたものであると、複数の内部消息筋から確認した。

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事故の地点と確認されたウンフン郡ヨンハ里は、両江道のナムジュン駅とペガム駅の間にあり、山が険しく傾斜が急なため、何度も列車事故が起きている地域だという。1980年代後半から、制動装置の故障などにより、貨物列車の転覆事故が絶えないそうだ。

消息筋は“ペガム郡ではレールの釘を抜いたため、列車が転覆する事故がほとんど毎年起きているが、その度に保衛部が捜査に乗り出す。だが、毎回徒労に終わる”と言い、“ほとんどの場合、品物を積んで運ぶ貨物列車を狙っているが、今回は列車のスケジュールが変わり、旅客列車が災難にあった”と語った。

更に、“列車の車両1両の定員は約58人だが、交通条件が困難であるため、常に定員を越えていた”と述べ、“時代遅れの汽車に100人ずつ乗り、坂を下ったら、制動機(ブレーキ)も故障するだろう”と説明した。

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北朝鮮政府は今回の事件について、“我々の内部に侵入した反革命スパイ分子による策動”と規定し、“内外の敵たちの密かな破壊攻撃策動を徹底的に踏みにじり、争取した革命の戦取品を最後まで守護しよう”という住民の教育事業を大々的に行っていると消息筋は伝えた。