北朝鮮でガソリンが「日本超え」の異常価格 金正恩を襲う“燃料ショック”

軍の車両は動かし、艦艇には重油を回し、戦略兵器の燃料備蓄も維持しなければならない。そのしわ寄せは市場経済の末端に押しつけられる。国家の筋肉を肥大化させる一方で、経済の血管が詰まり始めている構図だ。

「日本より高いガソリン」は単なる価格逆転ではない。そこに浮かぶのは、核とミサイルを増やしながら、国内の物流と生活基盤が静かに干上がっていく北朝鮮の危うい実像である。

金正恩”幻の艦隊”は燃料欠乏でどうなる

朝鮮中央通信によれば、金正恩総書記は3月11日、新造駆逐艦からの巡航ミサイル試射を視察した際、「5000トン級と8000トン級の駆逐艦には艦上自動砲の代わりに超音速兵器システムを追加配備する」と述べた。

さらに、5000トン級駆逐艦については、毎年2隻ずつ5年間にわたり建造するよう指示したとされる。計画が実現すれば、十数隻から20隻規模の本格的な水上艦隊が整備され、北朝鮮海軍の能力は飛躍的に向上する可能性がある。

もっとも、この構想には大きな疑問点がある。燃料をどう確保するかだ。