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北朝鮮が昨年下半期から行った市場の統制は、“日々韓国に傾いている民心を阻むため”という主張が出た。

北朝鮮の内部記者たちが直接取材して作製している隔月刊機関誌‘臨津江(3月号)’が、内部の取材記者の言葉を借りてこのように伝え、“市場の統制の真の目的は、商人たちが南朝鮮(韓国) の商品を利用して、敵に対する幻想を流布することを阻むため”と主張した。

この機関誌は“2007年10月に南北首脳会談が開かれたのとほとんど同時に、‘革命の首脳部’(北朝鮮の最高権力集団を称する表現)が突然全国的な市場の統制に乗り出した”と述べ、“これは韓国に日々傾いている民心を阻もうとするため”と伝えた。

更に、2007年10月に党の中央委員会が下した指示文を紹介して、“指示文では市場を‘必ず克服しなければならない非社会主義の巣窟’として描き、‘商人たちが南朝鮮の商品を利用して、敵に対する幻想を流布している’と書いている”と述べ、“市場での非社会主義的な現象を徹底的に根絶する闘争に乗り出さなければならないと強調している”と伝えた。

機関誌は“この間、朝鮮(北朝鮮)の保守特権集団は市場を統制して、人民大衆を粘り強く搾取してきた”と伝え、“だが、市場が拡大し、一部のお金がある商人たちが韓国や中国の商品を持ちこんで商売をしてお金を儲け始めると、保守特権集団の市場統制力が徐々に低下した”と分析した。

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またその間、“それに一撃を与えることができる絶好の機会が、まさに10月に平壌で開かれた南北首脳会談だった”と述べ、“南朝鮮の大統領が来るために市場を閉鎖しなければならない。南朝鮮の報道に市場が出た”という理由をあげて市場を統制し始めたと機関誌は伝えた。

だが、“旧時代的錯誤から脱け出すことができない特権集団が、一回韓国に傾いた民心をどのような力で引き戻すことができるのだろうか”と問い、“それでも、もし引き戻したいのであれば、民衆に対して負っている未供給の食糧債務から今すぐ返さなければならない”と指摘した。

今回第2号を発行した‘臨津江’は、北朝鮮内部の情報を伝える北朝鮮の地下ジャーナリストたちの雑誌だ。北朝鮮で朝鮮作家同盟の詩文学分科に所属していた詩人のチェ・ジニ(48)さんとアジアの独立ジャーナリストによるネットワーク、‘アジアプレス’大阪事務所の石丸次郎代表が発行責任者だ。

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今回の号には‘特集-第18号管理所の黒幕’を含めて、北朝鮮の経済官僚とのインタビュー、2007年の首脳会談に対する北朝鮮の住民たちの反応、2007年8月の平壌の姿をおさめた写真などが多数掲載されている。

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