北朝鮮の咸鏡北道(ハムギョンブクト)吉州(キルチュ)で、中学生(中等学校)の男女が、野外で性行為を行っていたことが見つかり、騒動になっている。

咸鏡北道在住の朴さん(男性:仮名)は12日、デイリーNKに次のように話を打ち明けた。

「3月2日の『植樹の日』に、木を植えるために動員された中学校の男女の生徒が、林の中で性行為を行っていたところ、教師が学生たちに見つかった。この生徒の私生活を調査して対策を立てるようにという指示が下った」

この話は他地域にも伝わったようだ。会寧在住の李さん(男性:仮名)は語る。

「最近、清津で『学生たちの私生活を厳しく調査せよ。特に南朝鮮(韓国)のVCD(※CDに映像を記録したもの)を見られないようにせよ』との指示が下りてきたので、何事かと思っていたところ、植樹の日に中学生男女が淫らな行為をして摘発された事件が伝わってきた」

李さんは、「当局の捜査の結果、学生たちは家で両親に隠れて南朝鮮のポルノビデオをよく見ており、その真似をして、何度も淫らな行為をしていたことが分かった。当局は全国の学生と保護者に対して、一斉に南朝鮮の映像物の取り締まりを行うようだ」と付け加えた。

北朝鮮の教育制度は、満6才からの初等教育(小学校)の4年間、中等教育(中学校)6年間の計11年が義務教育だ(2008年3月の時点)。

朴さんによると、「中学生青姦事件」をめぐり、党機関と司法機関で構成された検閲班が捜査に乗り出したという。

「学生らは「南朝鮮(韓国)の映画を何回見たのか」と問い詰められている。自宅にある映像再生機やテレビは回収され、最悪の場合、両親も労働鍛錬隊送りの処罰を受けるだろう」(朴さん)

北朝鮮内部の複数の情報筋の話をまとめると、市場では、韓流ドラマ・映画のVCDが1枚3千北朝鮮ウォンで密かに販売されているという。映画ならVCD1枚で前編を見られるが、ドラマは数枚のVCDを購入しなければならないので、一般住民の間では映画のVCDがより多く普及しているという。

映画のジャンルだが、ポルノ映画も広く流通しており、青少年たちにも無差別に販売されている。さらに、ヤクザ映画や、ホラー、コメディー映画も人気を呼んでいる。

「南朝鮮(韓国)の映画は、視聴可能年齢が決まっているが、誰もそんなことには従わない。むしろ、子供たちはポルノ動画に大きな関心を持つ。青少年が、両親に隠れてポルノ映画を見ることが流行っていることから、両親も当局の取り締まりに参加しているほどだ」(朴さん)

朴さんによると、今回の青姦事件だけでなく、ここ最近の青少年たちの目に余る振る舞いの乱れの原因は「韓流ドラマ」にあると見ており、次のように述べているという。

「最近、中学校の男女学生の集団が、酒を飲んで乱雑な行動を見かけるが、全ては南朝鮮の映画のせいだ」 「南朝鮮が発展していることは知っているが、青少年の秩序と道徳は乱れている。映画の中の南朝鮮社会はとても恐ろしい。あんな世の中でどうやって暮らすのか」

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