人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面

アメリカが11日(現地時間)、北朝鮮を世界最悪の人権侵害国に指定して、“相変らず深刻な人権侵害が無数に恣行されている”と明らかにした。

米国務省はこの日発表した‘2007 人権報告書’で、北朝鮮をイランとシリア、ミャンマー、ジンバブエ、キューバ、ベラルーシ、ウズベキスタン、エリトリア、スーダンと共に、世界最悪の10大人権侵害国に分類した。

この日国務省で開かれた記者会見で、ジョナサン・ファラ次官補代行が、“独裁者の手に権力が集中した国々が、最も組織的な人権侵害国”と言い、“北朝鮮もこれに属する”と明らかにした。

コンドリーサ・ライス国務長官は、“全世界の市民が人権の普遍的価値を擁護する限り希望はある。変化は確実にやって来るだろう”と言い、人権政策に対するアメリカ政府の強い意志を確認した。

報告書の北朝鮮に関する内容は、去年の報告書の内容とほとんど等しく、この1年間、北朝鮮の人権状況が全く改善していないことが伺える。

人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面

具体的には、“絶対独裁権力が住民の日常生活をほとんど一つ一つ統制している抑圧政策が施行されており、即決処刑と失踪、政治犯などの拘禁が行われている”と述べ、“北朝鮮国内の強制収容所では、妊婦の女性たちが堕胎を強要されることもある”と批判した。

また、“北朝鮮政府は住民たちの通話を監視している”と述べ、“15~20万人に達する人々が収監されている政治犯収容所が運営されており、2002年に釜山のアジア大会に参加して帰った女性応援団が、韓国で目撃したことを話したという理由で投獄されもした”と説明した。

報告書は“北朝鮮には人身売買を処罰する何の法律もなく、中国などで人身売買が広く恣行されている”と伝え、“一部の女性たちが、家族と誘拐犯によって中国の男性の妻や妾として売られた”と指摘した。

人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面

更に、“北朝鮮の官吏たちがわいろをもらって北朝鮮からの脱出を見逃すなど、人身売買を幇助している”と述べ、“北朝鮮からの脱出を試みたが、強制送還された北朝鮮の住民たちが処罰される”と付け加えた。

政治的権利でも、“住民たちは政府を変える権利を持てず、選挙も公正で自由に行われていない”と指摘した。

それ以外にも今年の報告書は、“政治犯収容所出身の脱北者、シン・ドンヒョク氏が、1996年に収容所を脱出しようとしてつかまった母と兄の公開処刑を見ることを強要された”と記述するなど、政治犯収容所に関するシン氏の証言を追加した。

人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面

また、“2006年に処刑説が伝わった平壌の住民ソン・ジョンナム氏と、脱北者イ・クァンス氏の家族19人の失踪事件についても新しい進展状況がない”という指摘も含まれた。

報告書は北朝鮮を‘抑圧的な政権(The repressive North Korean regime)’、‘独裁体制(Dictatorship)’と称している。

これと関連し、人権報告書の発浮?Tえて国務省の東亜太局が、人権報告書を作成する民主主義・人権・労働局に電子メールを送り、‘抑圧政権’などの表現を削除したり、修正することを要請したとワシントンポスト(WP)が報道した。

国務省は毎年、世界の190カ国以上を対象に人権状況を分析して報告書を発表している。今回の報告書では、2005年と2006年に連続で最悪の人権侵害国に分類された中国がこの分類から外され、代わりにスーダンとシリア、ウズベキスタンが含まれた。

一方、スイスのジュネーブで開かれている国連人権理事会の第7回会議に参加している国連のウィティット・ムンタボン北朝鮮人権特別報告官が、北朝鮮の人権侵害は北朝鮮政府が処理することが望ましいが、公正な法の執行が実行されない場合、国際的な水準で措置が取られなければならないと語った。◆ 報告書の全文を表示