最近、オーストリアのウィーンで開かれた国際原子力機関(IAEA)の理事会で、北朝鮮の核の申告不能化作業が完全に終わるまで、国連の対北制裁は続かなければならないという主張が発表されたと、8日にVOA放送が報道した。
3日から4日間、ウィーンで開かれたIAEA理事会で、IAEA駐在のグレゴリー・シュルツアメリカ大使は、”2005年の9.19共同声明を完全に履行するまで、まだ多くの過程が残っており、その時までは国連の会員国が国連安保理の決議第1718号による(対北朝鮮)制裁を続けなければならない”と言ったとVOAは伝えた。
シュルツ大使の発言は、IAEAの理事会が北朝鮮の核の不能化に進展があったことを認めて、6ヶ国協議の議長国である中国の功労について言及した中で出たもので、今後、北朝鮮の非核化の過程で、IAEAの役割をより強調するものであると見られる。
IAEAの理事会は4日、北朝鮮の核施設に対する安全措置の適用問題を扱った席で、北朝鮮の核について、寧辺の核施設の閉鎖と、一部の施設の不能化の進行を評価し、6ヶ国協議の合意による北朝鮮の迅速かつ完全な核の錐垂ェ重要だという立場を確認した。
この席でシュルツ大使は、“アメリカの技術者たちが、北朝鮮との協調的雰囲気の中で不能化を進行中であり、11段階のうち、8段階が完了した”と明らかにした。また、“6ヶ国協議の合意による不能化が完了すれば、寧辺の3つの核施設を再稼動するのに1年ほど必要となるだろうと予想している”と説明した。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面シュルツ大使は“核の不能化とは別に、北朝鮮の核の申告の過程が依然として残っている”と言い、“北朝鮮はすべての核兵器と核プログラム、核物質、核施設、そしてすべての核拡散活動に対する完全かつ正確な錐随曹?v速に提出しなければならない”と述べた。特に、”北朝鮮のウラン濃縮プログラムが、必ず申告に含まれなければならない”と強調した。
IAEAの理事会は北朝鮮との合意によって、IAEAが寧辺の核施設の閉鎖を監視する活動を続けており、今後、6ヶ国協議の進展によって、北朝鮮の核錐垂ェ完全で正確か確認する過程を含むIAEAの役割が一層重要になると強調した。また、このために会員国の追加予算の確保が必要だと述べた。
一方、IAEAのモハマドエルバラダイ事務総長が4日の理事会の基調演説で、“北朝鮮の寧辺の5MW級実験用黒煙減速路で、廃燃料棒をとり除く作業が全体の20%にとどまっている状態”と言い、北朝鮮の核施設の不能化の速度が遅くなっている点を迂迴的に指摘した。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面IAEAは去年7月から、北朝鮮の核施設を監視して検証する人力を派遣し、北朝鮮に常駐させている。