人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面

1月10日に咸鏡南道咸興市の保安署(警察署)の監察課長が、麻薬犯罪に関する捜査記録の流出と事件隠蔽の容疑で処刑されたと伝えられた。

北朝鮮内部の消息筋が22日、“咸興市の保安署の監察課長が、去年の12月8日に麻薬販売の容疑で公開処刑されたクムンサン貿易会社の咸興基地長(支社長)の麻薬取り引きを隠蔽・幇助した容疑を受けた”と述べ、“1月10日に咸興市の保安員と党幹部が集められ、非公開で処刑が執行された”と語った。

咸興市の保安署の監察課長は、クムンサン貿易会社の基地長からわいろをもらい、麻薬の販売に目をつぶって、咸興市の保安署の内部調査資料を随時渡していたという。また、この事件以外にも、殺人事件の容疑者や検挙された脱北者を釈放するという条件でわいろを得て来たというのが消息筋の話しだ。

韓国国内に住んでいる脱北者たちは、“咸興市が北朝鮮で生産される‘氷’(北朝鮮産のヒロポン)の最大の生産・流通基地”と指摘した。北朝鮮政府も 2005年から、麻薬の取り引きを通じて不正蓄財をしている幹部に対する‘中央党非社会主義グループ(検閲団)’の奇襲検閲を随時行っている。

今回の事件で知られるようになったクムンサン貿易会社は、北朝鮮の第2経済委員会(軍需経済分野)の外貨稼ぎを担当している会社だ。平壌をはじめとし、南浦や咸興等に基地局(地点)を置いている。

人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面

一方、2月5日に咸鏡道会寧市の税関の初級党書記が咸鏡道の保衛部に連行されて調査を受けているという情報も伝えられた。

消息筋は“収賄の容疑で逮捕されて、保衛部の調査を受けていた会寧の税関長の自白で、会寧の税関の初級党書記が逮捕された”と述べ、“彼らは一部の華僑にわいろをもらい、中国の商人たちの入国を不許可にし、わいろを納めた華僑たちが中朝間の物流を独占できるようにして、麻薬や外国の映像を密かに取り引きすることに目をつぶってやった”と語った。

会寧市の税関長は中国の商人からわいろをもらい、違法な商品の搬入及び、麻薬の取り引きを隠蔽した容疑で12月末に逮捕された。逮捕された当時、家宅捜索で大量の中国の貨幣とドルが見付かったという。

人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面

消息筋は“逮捕された税関長は家族の出身成分と、普段親しかった党の幹部の力を信じて、保衛部の捜査に協力せずに堪えたが、この事件の報告を受けた金正日総書記が徹底的な調査と処罰を直接指示すると、恐れをなして犯行の一切を自白、会寧市の税関の初級党書記まで拘束された”と説明した。

また、“最近会寧市の税関に対する検閲が続くため、中国の商人の足が遠のいて、会寧の市場の中国産の製品の価格がかなり上がっている”と述べ、“2月初めに一時会寧の市場の米の価格が1キロ1800北朝鮮ウォンになるなど、住民の生活にも少なくない影響を及ぼしている”と強調した。

更に、“会寧市では1月20日に行われた‘中央党非社会主義グループ’の検閲に続き、2月18日には人民保安省の検閲グループの先発隊が到着し、都市全体に緊張が走っている”と伝えた。