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先月23日に北朝鮮両江道の恵山市では、’家族が韓国に逃げた’という理由で、6世帯が強制追放され、中朝国境の密貿易の容疑で、25世帯も一緒に追放されたと、北朝鮮の内部消息筋が5日伝えた。

この消息筋は“去年の8月から10月まで行われた‘5部合同非社会主義検閲グループ’の検閲で逮捕された152人のうち6人が、‘韓国に脱北した家族と内通した容疑がある’という理由で、教化刑の宣告を受けた”と述べ、“彼らに対する教化刑が確定し、残りの家族に対する強制追放が執行された”と伝えた。

‘5部合同非社会グループ’は北朝鮮政府が中央党や中央検察所、中央裁判所、国家安全保衛部、人民保安省などの5つの機関から人力を出し、グループを組織して人民の生活における非社会主義的要素を検閲し、取り締まる任務を遂行する。

この取り締まりで、携帯電話の所持者や違法に越境した関係者152人余りが検挙され、50人余りが教化刑の宣告を受け、100人余りが労働鍛錬刑の宣告を受けたと伝えられた。また、外国の映像の所持及び中朝国境での密貿易に対する容疑を受けた25世帯も、この日一緒に追放され、あわせて31世帯が強制追放されたと伝えられた。

消息筋によれば、非社会主義グループの取り締まりの成果に驚いた北朝鮮当局は、両江道の国境地域の住民の違法行為の深刻性を考慮し、12月19日に2回目の非社会主義グループを編成して、恵山市を中心に住民たちの携帯電話の所持や中国、韓国に脱北した家族との連絡などに対する集中的な調査をしてきた。

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この日追放された31世帯は、8月から行われた第1回検閲で拘束された人の家族で、第2回非社会主義グループの指揮の下、夜から深夜にかけて追放が実行された。

この消息筋は“第1回目の検閲で検挙された人の多くは、携帯電話で中国の朝鮮族と密輸をした人々”と言い、“第2回目の非社会主義グループは、彼らが韓国の国情院にお金をもらって北朝鮮の内部情報を売ったという容疑を新しく適用した”と伝えた。

強制追放に先立ち、恵山市の党委員会は、各人民班ごとに住民の総会を開き、“追放された人たちは皆、祖国を裏切った逆賊の血縁で、国家の秘密を売り込んだ民族の反逆者”と言い、“反逆行為に加わった人に対し、絶対に同情したり助けてはいけない”という内容を住民に指示したという。

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追放された人たちは、初歩的な生存の対策もなしに、国境地域から遠く離れた農村に追いやられ、‘苦難の行軍’の時期に飢え死にしたり、浮浪者になった人たちの家に強制的に移住させられた。

農村の里党委員会では、追放された家族が来る前に、作業班ごとに農場員会議を開き、“今回追放されて来る者たちは、‘民族の反逆行為’をした者の家族なので、絶対に助けてはいけない”という指示を下したと伝えられた。

この消息筋はまた、“今回追放された31世帯は、第1回目の追放の対象に属した人たちで、2月16日(金正日の誕生日)を過ぎたら追放される世帯が増えるだろう”と言い、“1回目の検閲で検挙された幹部や華僑は追放の対象から除かれて、住民の非難が高まっている”と付け加えた。