金正日の長男である金正男(36)がマカオで家族と一緒に10年間暮らしていた事実が明かされて、彼が何の理由でマカオに留まっているのか、ますます気になってくる。
北朝鮮の最高指導者である金正日の長男が、数年間海外を放浪している理由は何だろうか。
金正日と映画俳優出身の成恵琳(2002年死亡)の間に生まれた金正男は、性格などで金正日と最も似ていると言われ、ひととき有力な後継者に目された。
金正男が初めて国際社会の耳目をひいたのは、2001年5月に妻、息子などとともに偽造パスポートを使って日本に密入国しようとしたが、摘発されて追放された時だ。それ以後、金正男は北朝鮮に行くことができずに中国、ロシア、香港、マカオ等をさすらっていると伝えられた。
ベールに包まれた金正男の行跡について、‘中国で貿易の取り引きでお金をかなり儲けた’、‘対南工作を指揮している’、‘金正日の機密費を管理している’など、様々な説が主張されているが、まだ確認された事実はない。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面姜哲煥、北朝鮮民主化同盟副委員長は、最近入国した高位層の脱北者の言葉を引用して、“マカオで目撃されたのが金正男であるのが確かならば、父親の金正日から捨てられて国際的な迷子になったという推測が事実である可能性が高い”と述べ、“金正男が北朝鮮に帰ることができずに外部であちこち回っているのは、北朝鮮内部で既に権力闘争が本格化されたという証拠となる可能性がある”と語った。
◆ 36億のビラに暮す皇太子金正男
今回メディアを通じて公開された金正男の生活は、金正日の直系家族であるロイヤルファミリーらしく、派手な規模を誇っている。朝鮮日報によれば、金正男は二番目の妻であるチャン・キルャ