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金正日の贈り物政治は有名だ。金日成や金正日の誕生日などの北朝鮮最大の節日は勿論、正月や党の創立記念日をはじめとする国の祝日にも贈り物を出す。

金正日が贈り物を出す理由は、贈り物を与えることで自分に従わせて、もらう人に’将軍様の特別な恩恵’に感謝させるためだ。韓国の人には’幼稚な’ やり方のように見えるが、首領制の北朝鮮社会では、もう古くからの慣例だ。’アリラン’公演の参加者にテレビなどの贈り物を配る理由も同じ脈絡だ。旧共産圏の社会でもあったことだが、金正日の贈り物政治は特にひどい。

節日に金正日が贈り物を配る対象は、およそ2万人。毎年の贈り物の費用はおよそ2000万ドルだ。

10月10日の党創立記念日にも、北朝鮮の住民に‘特配’が与えられた。配給以外に’特別な贈り物’をもらう人が別にいる。その数は約2万人で、彼らが金正日独裁体制を担っている核心だ。

抗日パルチサンとその家族、遺族、党、政、軍の選ばれた幹部がこれに属する。パルチサン出身とその家族は約300人いる。金日成の“パルチサンの子供を3代まで党で育ててほしい”という教示があり、彼らは特別対象だ。

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彼らに対する生活の保障と待遇は、労働党の革命烈士遺族部署が引き受ける。子孫たちは、大学と職場の配慮はもちろん、乗用車と家を無料で供給されている。

特別供給対象は約5千人

特別供給対象は約5千人だ。中央党の幹部と人民武力部長、護衛司令官、軍司令官級の幹部は、1日の供給、週の供給の対象だ。内閣の相や副相級は党や軍より数が少なく、数人にもならない。

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3大節日(陽暦の正月、金父子の誕生日)に贈り物をもらう対象は約1万5千人いる。内閣の幹部と連隊長級以上の軍の幹部、そして‘号対象’(1号, 2号, 3号)に従ってもらう幹部たちだ。韓国や海外に派遣された対南連絡所(情報員や諜報員)、対外事業に従事する者と遺族が、定期的に贈り物をもらう。

地方の最高人民会議の代議員と、道の党責任書記、人民委員長、検察所長、裁判所長、保衛部長、保安部長なども、3大節日には金正日名義の贈り物をもらう。市や郡の書記局対象(中央党書記処批准幹部)も贈り物対象リストに含まれる。

クムス山経理部が総括指揮

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金正日の名義で供給される贈り物は、クムス山議事堂の経理部が担当している。中央党組職指導部の課長級幹部たちは、家電製品や衣類、食品に至るまで、日本製と韓国製と定められている。組職指導部の幹部たちは、“今度は食品ではなくて、電気製品をもらえたらよい”と言うほど、食べることに苦労はしていない。

労働党の書記と内閣総理は、最高級の贈り物をもらう。贈り物の品目は服2着、外国製の高級酒2本、高級下着、時計(金日成,金正日の名前が刻まれた時計)、高級冷蔵庫とカラーテレビなどだ。

中央党の部長と副部長、内閣相と副相がもらう贈り物はこれよりも等級が低い。だが、似たような要職である組職指導部の副部長や人民武力部長、護衛司令官、国家安全保衛部の副部長などは、党書記や内閣総理と同じレベルの贈り物をもらう。

クムス山議事堂の経理部の職員は、贈り物を専用の冷凍車に積んで、各機関を訪問する。贈り物の対象者を非公開で集めておいて、金正日の名義になった贈り物を証書とともに授与する。

この時、もらった者は金正日の肖像画に向かってあいさつをし、挙手の礼(軍の場合)をして、“偉大なる指導者金正日将軍様の高い政治的信任と配慮に忠誠で報います”と言う。

内閣や軍の部隊のように、もらう人が数人にもならない場合は、クムス山議事堂の経理部の車が家を回り、個別に伝達する。地方の幹部は道の党や市、郡の党責任書記の部屋に集まって伝達式を行う。市や郡の党書記対象の贈り物は、高級酒2本にみかん1箱、外国産の菓子類、服1着、‘平壌’タバコなどだ。

贈り物の購入費は毎年約2000万ドル

金正日が使う贈り物の費用は毎年2000万ドルに達すると、この分野に精通した脱北者は言う。クムス山議事堂の経理部は、金日成の時から国家予算の約1%を使い、外国からの贈り物用の品物をまとめて注文、運送してきた。

だが、最近では中央党の統一戦線部で’贈り物’を用意するという。”統戦部が南北交流にたずさわるようになり、韓国から送られた支援物資が、金正日の名義でおくられる贈り物に含まれる”と彼は付け加えた。

贈り物の中には‘忠誠の贈り物運動’で、一般の住民が金正日に進上するきじやノロ鹿の肉、蜂蜜、高麗にんじんなどがあることが多い。

幹部たちは贈り物の内訳を互いに明かさない。80年代の初めに金正日の配慮で、中央党の組職部と宣伝部の幹部たちにベンツを与えたが、色をめぐって互いにけんかしたことがあった。その後、金正日の批判を受けて、贈り物の大小を明らかにできないようにした。贈り物の内訳を公開して、むしろ不満が出ることを憂慮した措置だ。

だが、贈り物をもらった幹部は、部署の人たちに贈り物があるということを隠さない。幹部は自分の部署の人を家や事務室に呼んで、みかんや菓子を一緒に食べて、‘将軍様の贈り物’を分けることもある。

党の配慮が、責任ある職員に別に供給されるということを知らせることで、党に対する競争的忠誠心をあおり、金正日が職員たちを愛して信じてくれるということを人民に示すためだ。