北朝鮮の金正日総書記が30日、膠着状態に陷った6ヶ国協議と関連し、核廃棄のための合意事項を履行するという立場には変わりがないと明らかにした。
金正日総書記はこの日、訪朝した中国の王家瑞党対外連絡部長と面会してこのように語り、”6ヶ国協議の当事国は自らの約束を履行しなければならない”と指摘したと、新華通信が31日報道した。
金正日総書記が6ヶ国協議の関連国に”約束の履行”を促したのは、北朝鮮が6ヶ国協議の10.3合意によって履行しなければならない、寧辺の核施設の不能化と、核申告の約束を守らないことに対する責任を転嫁しようとするものであると思われる。また、アメリカに対北敵視政策の撤回をまず行うよう促すための、迂迴的な圧迫とも解釈される。
金総書記はまた、”北朝鮮には忠実な履行のために、中国と協力する意思がある”と付け加えた。これに対して王連絡部長は、”6ヶ国協議と朝鮮半島の非核化の進展のために、北朝鮮と緊密な協力を持つ”と語った。
金正日総書記はこの日の会談で、”経済の発展と生活の向上が北朝鮮の最大の課題”と説明し、中国との交流を拡大することを希望した。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面王部長の訪朝により、北朝鮮の’10.3合意’の不履行で膠着状態に陥った6ヶ国協議の突破口が開かれるか注目される。王部長は2005年にも、消えかかっていた6ヶ国協議の火種の火をおこすため、平壌を訪問している。
更に、王部長がアメリカ政府の交渉派と韓国政府が推進すると伝えられていた段階別核プログラムの錐枢?トを、金正日総書記に伝達するかについても関心が集まっている。
29日に中央日報が、アメリカが中国側に”北朝鮮が錐随曹ノ’ウラン濃縮プログラム(UEP)と核拡散疑惑は、非公式(private)チャンネルで議論を続ける’という注釈(footnote)を核錐随曹ノ銘記する場合、対北敵視政策を撤回することができる”という内容を北朝鮮に伝達することを要請したと報道した。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面これについて北朝鮮の中央通信は、”金正日同志が胡錦涛同志にあいさつを伝えた後、王家瑞と暖かく親善的な談話をなさった”と伝えた。だが、どのような対話が行き交ったのかは具体的に明らかにされなかった。
この日の面会にはカン・ソクジュ外務省第1副相と、労働党中央委員会のパク・キョンャ桃総ロ部副部長、平壌駐在の劉曉明中国大使が同席した。