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アメリカのジョージ・ブッシュ大統領が、任期最後の国政演説で、北朝鮮の核問題と人権問題について言及しなかった。

ブッシュ大統領は28日午後9時(現地時間)にアメリカ議会で読み上げた年頭教書で、執権第2期の国政目標として立てた”民主主義の拡散を推進する”と明らかにしながらも、北朝鮮については具体的に語らなかった。

ブッシュ大統領は2002年の就任後初めての年頭教書で、北朝鮮とイラン、イラクの3ヶ国を’悪の枢軸’と指目し、北朝鮮政府の強い反発を買った。2003年には”アメリカと世界が直面した最も重大な危険として、核と化学、生物兵器を獲得しようとしたり、保有している’無法政権(Outlaw Regimes)'”と言いながら、イランと北朝鮮、イラクの脅威について言及した。

去年の年頭教書でも朝鮮半島の非核化に対する韓国と周辺国の意志を強調したブッシュ大統領だが、今年、就任後初めて北朝鮮に対して一言も言及しなかった。これは年末にアメリカ大統領選挙をひかえ、景気の低迷の克服問題と、イラク問題が政局の核心的な話題として浮上したからであると見られる。

また、任期末に至ったブッシュ政府が北朝鮮政府を刺激しないまま、現在維持している対北交渉の基調をそのまま続けることを示唆しているとも思われる。

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ブッシュ大統領はこの日の年頭教書で、”アメリカの安全を確保するために、民主主義と自由を拡大するための政策を推進する”と述べ、”イスラエル-パレスチナ間の平和協定の支援、イラク、アフガニスタン、レバノンの民主主義の支援、ミャンマーとジンバブエ、スーダン、キューバなど独裁政治の下で呻く国民に対する支援の拡大”などを約束した。

また、去年はイラク駐屯の米軍を増強することで、イラクの安定をもたらすなど進展が見られたことを評価し、今年中の米軍の任務転換の可能性を示唆したが、米軍の早急の撤兵には反対した。

ブッシュ大統領はイランに対しては、ウラン濃縮を中断して、外国のテロ活動支援を中止し、政治的改革を断行することを促しながらも、交渉の可能性は排除しなかった。

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ブッシュ大統領は”イランの国民に対する私たちのメッセージは明らかだ”と述べ、”検証可能な方法で核濃縮を中断すれば、交渉を始めることができ、国際社会に合流するためには核開発の意図と過去の核活動を解明し、弾圧政治と海外のテロ支援を中断するように”と促した。

一方、ブッシュ大統領はこの日、年頭教書の大部分を、沈滞の憂慮が高まっているアメリカ経済に割いた。また、韓米自由貿易協定(FTA)の批准に早急に同意することを議会に強く促した。