茂山鉱山が鉄鉱石生産で革新!?/写真=労働新聞キャプチャー

北朝鮮の労働新聞は23日、鉄鉱石生産で革新を起こすための闘争を力強く展開していると「茂山鉱山連合企業所」を紹介した。

党機関紙の労働新聞は同日、茂山鉱山で現代的な重装備を使用し鉄鉱石を運搬する様子と、鉱山の機械設備の稼働中の様子を紹介した。咸鏡北道の茂山鉱山は最大の露天鉱山で、推定埋蔵量が数十億トンに達するアジア最大の鉱山だ。

同紙が茂山鉱山の生産現場の写真を公開した背景には、同鉱山の生産が正常であることを宣伝する狙いがあると思われる。最近、北朝鮮内部の複数の消息筋が「茂山鉱山」「恵山鉱山」などの鉱業分野で、中断されていた配給と月給が再び支給されたと伝えたことと関連がある。デイリーNKも茂山鉱山で3~6月まで中断されていた配給が、今月に入り再開されたと伝えている。

内部消息筋によると、最近、両江道の恵山鉱山、咸鏡北道の茂山鉱山で配給が再開され、各生産単位では生産が正常に行われているという。配給が再開されたことにより、他地方の産業工場に勤務する住民にとって鉱山労働者は「羨望の対象」だ。

しかし一部の住民の間からは「自分の国(北朝鮮)の鉱物を活用できず、他の国(中国)に安く売り高い値段で食糧を買うとは愚かなこと」皮肉交じりの会話も聞こえるという。「全て売り払った後は何を売るのだろうか」と当局の政策を非難する声も出ていると内部消息筋は伝えた。

北朝鮮当局は鉱物質の輸出など生産が正常に行われているとし「生産成果」を労働新聞、TVなど各種メディアを動員し宣伝している。

北朝鮮当局のこうした宣伝に対し、脱北者らは典型的な「プロパガンダ」であり、茂山鉱山での生産的革新を伝えることで、他の生産単位でも生産革新を起こすよう奨励するためだと指摘した。住民の忠誠心を誘導する狙いもあると思われるが、住民の反応は冷ややかだという。

高位幹部出身の脱北者はデイリーNKに「宣伝はあくまでも宣伝に過ぎない。住民に配給を与えないままに行う宣伝は効果がない。茂山鉱山で配給を実施し忠誠を強要すれば仕方なく住民は忠誠心を発揮しなければならない。住民のほとんどは当局の宣伝を信じない」と話した。

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