北朝鮮が連日、建設分野での質確保を強調している中で、5月の平壌高層マンション崩壊の原因と指摘される「速度戦」を主張し続けている。これは北朝鮮式速度戦を放棄することなく、金正恩時代に新たに登場した「朝鮮速度」を貫徹させる狙いがあるものと解釈できる。
労働新聞は先月30日、「綾羅島5月1日競技場」関連の軍民決起集会で、報告者と討論者が「母なる党の人民観、後代観を心臓に刻み、軍民協同作戦の威力で『朝鮮速度』創造の火の道をさらに力強く燃やしていく」と述べたと伝えた。
同紙はまた「朝鮮速度」が金正恩体制発足後に登場した「時代語」であるとし、「馬息嶺速度に続き創造されている速度で、一つの地域、一つの部門に極限された速度ではなく、当然のごとく朝鮮の名で呼ばれるべき新しい速度」と紹介した。
▲北朝鮮の労働新聞は先月24日、平壌衛星科学者通り建設現場の様子を掲載。現場には「衛星科学者通り建設を党創立記念日までに無条件に完了させよう」という垂れ幕が掲げられている。/写真=労働新聞キャプチャー