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▲デイリーNK特別取材チームが今年5月に撮影した新鴨緑江大橋の姿。/写真=デイリーNK資料写真

中国の遼寧省丹東市と北朝鮮の平安北道新義州をつなぐ新鴨緑江大橋が9月に開通嵐閧ニなっているが、道路などのインフラ建設が完了した中国側に反し、北朝鮮側は建設が遅れており開通延期が懸念される。そのため当初期待されていた、同大橋を通した物流量拡大は困難との懸念が提起されている。

北朝鮮の内部事情に詳しい消息筋は1日、デイリーNKとの通話で「北朝鮮側の道路建設は北朝鮮が担当することになっていたが、進捗状況が思わしくない。道路建設が完了していないため、物流量増加という当初の目標が水の泡になるのではと心配する声も出ている。中国から資材と関連車両が大量に支援されたが、北当局は(新鴨緑江鉄橋)道路建設に装備を投入せず、別の施設改善に使用しているとの話もある。今回の橋梁開通で開放に向け期待していた一部の(中国)貿易業者の間では失望感が見え始めている」と話した。

新鴨緑江大橋は総額22億2000万中国人民元(約3800億ウォン)程度の工事費がかかったとされ、従来の「中朝友好橋(鴨緑江鉄橋)」から8?程度下流に建設された。同鉄橋は丹東新都市の浪頭と新義州南部を結ぶ。

新鴨緑江大橋が完工すれば、1911年に建設され老朽化のために20トン以上の貨物車両は通行不可能で単線でのみ運行されていた、従来の鴨緑江鉄橋に代わるという点で、両国の物流環境が大きく改善されると期待されていた。新しい橋梁が建設されれば、中朝交易の70%を占める新義州と丹東間の貿易量が大幅に増加することになる。

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新鴨緑江大橋は中国が2007年初め、北朝鮮を訪問した武大偉当時外交部副部長を通し建設費全額を負担すると建設が初めて公式に提議され、2009年10月、温家宝当時総理が訪朝した際に北朝鮮の同意を引き出した。

両国は2010年2月、丹東で新鴨緑江大橋の建設及び管理のための協定を締結。丹東市は同年10月に着工の意志を改めて表明したが、着工時期は幾度と延期され同年12月に着工式が行われた。

新鴨緑江大橋の中国側地域は両方向(往復4車線)に車両運行が可能となり、物流量増加も予想されるという点で、現在税関と出入国管理施設及び検疫施設などを備えた国境通商区の建設が活発に進行中だが、北側地域は閑散としているというのが消息筋の伝言だ。

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消息筋は「中国側には新鴨緑江大橋付近に元々の計画通り、物流を担当する税関も設置されているが、北朝鮮側の動きが思わしくなく、建設中に期待されていた中朝貿易拡大という話はめっきり聞かなくなった」と話した。

新鴨緑江大橋の開通が嵐閧謔閧熬xくなるとの展望が出されるや、北朝鮮の開放に対する期待が減少し、丹東市浪頭に建設されたマンションの不動産相場などにも影響が出ている。消息筋は「浪頭のマンションの値段は3年前と同じ一坪当り4000元を維持している。マンションに住む住民は全体の10~20%に過ぎない」と伝えた。

中国丹東の北朝鮮消息筋も「丹東で北朝鮮語を学ぼうとする人は持続的にいるが、その理由は韓国ドラマ。活発な取引をしていた貿易業者が張成沢処刑後に皆破産したのを目撃した人々は、北朝鮮との貿易増加に向けた期待を諦めた」と話した。

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デイリーNKは5月、「中朝国境地域特別取材チーム」を通し、新鴨緑江大橋付近に位置する黄金坪経済特区入り口に掲げられた「中国と北朝鮮は善隣友好的に経済繁栄を促進しよう」という宣伝文句とは異なり、掘削機数台と北朝鮮の軍人のみが畑を耕していると報道している。