脱北者たちからお金をもらって渡江(北朝鮮からの脱出)させた疑いで、北朝鮮の国境警備隊の軍官(将校)1人と下士官 1人が処刑されると、対北消息筋が1日知らせてきた。

会寧に住むイ・ミョンジュン(仮名)氏はこの日、デイリーNKとの通話で“渡江者を幇助した会寧近郊の国境警備隊の軍人2人が、首謀者として、早ければ今月下旬頃に処刑される”と言い、”彼らは中央党が主導する合同の検閲のモデルケースにひっかかった”と明らかにした。

イ氏は今回の検閲で、賄賂の疑いで調査を受けて釈放されたキム某氏を通じて、この消息を聞いたと言った。彼は“処刑は室内での絞首刑になるか、公開銃殺になるかは定かではない”と言い、”しかし殺すということだけは確かだ”と付け加えた。

室内処刑は軍部隊の中で‘同志審判(軍の内部の裁判を通じた思想闘争)’の形で、容疑者を公開裁判して、その場で処刑する人民軍の保衛司令部の処罰のやり方だ。

軍人を群衆たちが見る前で公開処刑した事例がないという点と、特に今回の検閲に保衛司令部が介入したという点から、室内処刑の可能性が高い。

処刑は1月中旬に予定されたが、”グループ(検閲団)が将軍様の誕生日(2.16)の前に銃声を出せば雰囲気がよくない”と、処刑を延期したのだと、イ氏は付け加えた。

イ氏によれば、去年の11月から今年の1月までに、国境警備隊に対して、中央党から下ったグループの合同検閲が行われたと明らかになった。

今回の合同検閲グループは、核実験後、国境に脱北者たちが続出して、内部の情報が韓国に伝わることに対する責任が、国境警備隊の収賄による幇助にあるとして、集中検閲したと伝えられている。

合同検閲団が住民の国境での脱出と密輸行為などを集中的に調査する過程で、00警戒所の警備隊長(小隊長)と副小隊長が首謀者として逮捕され、今回、モデルケースとして処刑されるというのだ。今回の検閲は国境警備隊の軍官兵たちに対する集中検閲を行ったものであるという。

合同検閲が始まり、国境地域は超非常警戒令が下ったと伝えられた。過去に金品を受けて渡江させた軍人たちが、一斉に手を引き、いくらお金を沢山用意しても、事実上渡江ができないと消息筋は語った。

イ氏は今回、国境警備隊の検閲期間に国境を越えようとしていた住民たちが、会寧と茂山一帯に追われ、雰囲気が緩和されるのをひたすら待っていると伝えた。

過去に、国境警備隊は一人当たり平均、中国人民元500ウォン〜1000ウォンをもらって渡江させた。賄賂を与える階級が上がるほど、費用も増えるが、安全性は一層高まる。北朝鮮政府は今回の処刑をきっかけに、国境警備隊の渡江幇助者たちを一掃し、警備隊の入れ替え作業まで行った。