北朝鮮の両江道で売春を斡旋していた60代の男性と20代の大学生が今春、公開銃殺されていたことが分かった。北朝鮮の内部情報筋18日、「刑法が改正され以前なら教化所程度の刑罰も銃殺するなど処罰が強化された」と伝えてきた。

両江道のデイリーNK内部情報筋は「今年初めに刑法が改正され、見せしめに恵山市で銃殺された人が何人かいる。今春には売春を斡旋していた60代と20代の男性が公開銃殺された」と話した。

大学生を雇い

情報筋によると、恵山駅の近所に住んでいた60代の老夫婦は、商売を始めようにも種銭がなかったので、汽車を待つ旅行客が休憩できるように家の空いている部屋を貸す商売を始めた。その後、本格的に宿泊業を始めたという。

老夫婦は宿泊業を営み客の以来に応じて売春の斡旋をするようになり、後に本格的に売春業を営むようになった。寮代に困っていたある大学生を雇って売春女性を斡旋することになった。

25歳以下なら人民元で100元、25歳以上は70元、既婚女性は50元が相場だ。男性と女性はそれぞれ10元を部屋代として主人に渡す。これは2~3時間の料金で、一晩泊まる場合は料金は倍になると内部情報筋は語った。

摘発された60代と20代の2人の男性は、恵山市近郊にある蓮峯(リョンボン)飛行場で公開銃殺された。情報筋によると、道保安局監察と保安員が「いかなる些細な犯罪も容認しない。我が社会主義祖国を蝕む者と、徒党を組んで内部から瓦解しようとする者にも今回の事(公開銃殺)で警告する」と話していた。

幹部の妻ら「激怒」の理由

公開銃殺を見ていた一部の住民は「年をとって働く気力もなく、子どもたちに迷惑をかけないように部屋を貸しただけなのに銃殺にするなんて。あの学生にしても、大学が食事と燃料を提供していたならこんなことにはならなかったろうに」と話していたという。

さらに「若い女性、特に幹部の妻たちは青筋を立てながら『あんなことをやる連中は罪を受けるべき。売春した人間も処罰すべき』と熱弁をふるっている。買春をする人のほとんどが幹部や金持ちだからだろう」と語った。

北朝鮮は今年初め、刑法第60条に該当する「国家転覆陰謀罪」に▲韓国など外国との不法電話通話と送金作業 ▲DVDなど韓国ドラマ視聴及びラジオ聴取 ▲麻薬服用と密売 ▲密輸による人身売買と性売買 ▲脱北支援と国家機密漏洩罪など5種類の事項を追加。追加された項目に該当する犯罪を犯した場合、「最高で死刑に処す」と明示している。

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