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▲北朝鮮の労働新聞は19日、金正恩が平壌にある軍人治療専門病院のデソンサン総合病院を現地指導したと伝えた。金正恩が病室に入るや患者らが靴下のまま立っている姿(左)と療養中の子どもたちに会いに室内に入った際も下足のままの金正恩の姿(右)。/写真=労働新聞キャプチャー


今年2月、平壌の育児院・愛育院を訪問当時、室内に下足で入り韓国国内世論の非難を受けた金正恩だが、またもやデソンサン総合病院で療養中の子どもたちと面会する際も下足で部屋の中に入った。


また、金正恩が病室を訪問するや、横になっていた患者たちは靴下のまま起き上がり、直立不動の姿勢で立っている反面、金正恩は椅子に座っていた。

2月当時、北朝鮮は韓国メディアが金正恩が育児院と愛育院への現地指導で下足のまま室内に入ったと報道したことに対し、「最高尊厳」冒涜だと強く反発した。


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労働新聞は19日、金正恩が夫人の李雪主とともに平壌に位置する軍人治療専門病院のデソンサン総合病院を現地指導したと伝え、関連写真を掲載。

同紙は同日、金正恩が病室を回り戦闘訓練中に負傷した軍人らと面会しては「手を親しげに握り傷跡をご覧になるほか、治療はどう行われているのか、体調はどうなのかとお尋ねになった。治療も戦闘と考え苦痛を耐え抜いた軍人らの精神力により、治療成果が高い」と話したと紹介した。


さらに同紙は金正恩が「我が軍人らは祖国と人民のためならば、死を前にしても恐れない。不屈の強靭性と楽天性は人民軍隊固有の気質。敵はこれを恐れている」と話したと宣伝した。


金正恩は病院で療養中の育児院・愛育院の子どもたちも訪問した。これに先立ち金正恩は今年2月、全国の育児院と愛育院の実態を把握したほか、平安南道の育児院と愛育院の虚弱な子どもたちをデソンサン総合病院に転院させるよう指示している。

同紙に掲載された写真では、金正恩は下足のまま子どもたちを抱いており、子どもたちと保育員、看護員らは靴下を履いている。

金正恩の育児院・愛育院訪問は「金正恩の後代愛」を宣伝する狙いがあると思われるが、金正恩が室内に入る際にも靴を脱がないなど、基本的なマナーも守れない姿が度々見られ、むしろ住民の反感のみを買っていると脱北者らは指摘する。

中学校の教員出身の脱北者はデイリーNKに「北朝鮮にいる時、金正恩が愛育院を訪問した際に下足で部屋に入る姿を朝鮮放送を通して見たことがある。当時、教員同士で金正恩の行動に対し、落ちた土を拾って家宝にしなければと冗談を言い合ったりした。金正恩が金日成のように子どもたちに関心が高いことを見せつけるもので、『金日成の真似』をしている。住民は基本的な礼儀も守れない金正恩に心から忠誠心を感じることはない。住民は彼に対し『王子育ちの人間は平民の気持ちは分からない』と話していた」と紹介した。