情報筋によると、北朝鮮当局は最近、韓流ドラマの視聴嫌疑による「公開処刑」は行っていないとされる。これは昨年末、韓流ドラマとアダルトビデオを視聴したとの理由で、内閣と市人民保安署長などの高位幹部らが銃殺されたのとは対照的だ。
しかし、外部から流入した映像物を視聴したとの理由で短期間に100人余りの住民が強制追放されたケースは異例で、北朝鮮が「外部映像物拡散」にいかに敏感かを示している。
情報筋は「見せしめで処刑を実施しても映像物の拡散が縮小しなかったため、追放という極端な選択をした模様。(当局が)思想の純粋性を強調しており、すでに変化したものは変えられないと判断した可能性もある。平壌の住民にとって地方への強制追放は『配給・電気・水道』などの恩恵が無くなることを意味し、地方へ追放されると同時に自由が抑圧される状況に置かれるため、住民はより慎重になっている。隠れて販売しようとしていた商人も今では『下町(韓国)の品物』という言葉すら口に出せずにいる」と伝えた。