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国連北朝鮮人権調査委員会(COI)のマイケル・カービー委員長は17日(現地時間)、第25回国連人権委員会でCOIの調査結果を最終報告し、北朝鮮の人権状況改善に向け国際社会が即刻乗り出す必要があると要請した。


カービー委員長は同日、スイス・ジュネーブで開かれた人権委員会会議で「北朝鮮で行われている組織的で広範囲な反人道的犯罪をこれ以上傍観したり放置するわけにはいかない」とし、前述のように要請した。


彼はさらに「反人道的犯罪は北朝鮮の国家最高位層の政策にもとづいており、その規模と残酷性、深刻性は現時代に比類ないほど深刻。今、その事実を知ったため、我々全てはこれを遮断するために即刻動き出さねばならない」と強調。そのうえで「社会的人種差別である『(出身)成分』システムを廃止し、個人偶像化や宣伝に投入される全ての使用可能な資源を飢えと栄養失調をなくすために先ず使用せよ。北朝鮮は即刻いかなる前提条件なく報告書の勧告案を受入れ実践せよ」と要請した。


カービー委員長は中国に「強制送還禁止原則を尊重し、脱北者を北朝鮮に強制的に送り返すことなく、適切な保護を施さなければならない。他の国家もこの原則を尊重すべき」と訴えた。 


反面、会議に参加した中国外交官は「脱北者は経済的理由で不法入国した犯罪者。北朝鮮を訪問しないまま証言のみをもとにした北朝鮮人権報告書は朝鮮半島の平和と安定に役立たない」と反発した。

今回の会議に韓国側代表として参加したイ・ジョンフン人権大使は「今回の報告書は北朝鮮の人権を改善し報告しようとする国際社会の努力において重要な契機となる。同報告書を履行することができるよう国連メカニズムを強化しようという報告書の勧告案を強く支持する。脱北者問題と関連し、強制送還禁止原則を全国家が遵守するよう要請する」と述べ、遠回しに中国の脱北者政策を批判。「北朝鮮も調査報告書の勧告案に関心を傾けるよう要請する」と発言した。

会議に参加した北朝鮮のソ・ジェピョンジュネーブ大使は、カービー委員長の報告に「本日も国内外的に制度的な人権蹂躙を行っている米国をはじめとする敵対勢力の犯罪行為を先ず調査すべき。国際刑事裁判所だなんだと言い掛かりをつける行為は我々を陥れようとする妄想であり甚だ呆れ帰る」と強く反発。「我々は調査委員会などを認めたことはなく最後まで反対する。米国をはじめとする敵対勢力は、共和国に反抗する無用な人権騒動を止めるのが得」と非難した。


一方、ヱ蜴gは日本の岡田隆ジュネーブ代封博汾ネ大使が「北朝鮮による拉致被害者家族連絡会」の飯塚繁雄代表に発言権を譲渡するや「民間人に発言権を与えることはできない」と抗議したが、人権委側がこれを聞き入れなかったため、強く反発し人権委会議場を途中退席した。