人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面

北朝鮮は6日、韓国政府が提議した「南北赤庶嚴タ務接触」を拒否したが、実務接触レベル以上の高官級接触で北側が望む議題を協議するための段取りであるとの分析が出ている。

北朝鮮は韓国政府が要求した離散家族再会行事を「太っ腹の勇断」を下して受入れたとし、北側が強く望む金剛山観光の再開及び5.24措置の解除などを韓国政府に要求するのではと指摘される。

北朝鮮は同日午前、朝鮮赤庶囃・寤マ員会委員長名義の通知文を通し、「現在は離散家族問題を協議するための南北赤庶嚴タ務接触を行う環境と雰囲気が造成されていない。現在の南北関係から判断し、離散家族再会の定例化のような重大な人道的問題等は、南北赤庶嚏ヤの協議で解決する性格の問題ではない。人道的問題は人道的方法で解決すべき」と主張した。


北朝鮮が韓国側の提議を拒否し通知文を通して表明した「環境と雰囲気が造成されていない」というのは、同日終了した「キー・リゾルブ」と来月18日まで実施される米韓連合軍の実起動訓練(FTX)「ドクスリ演習」の事を指している。そのため当分は南北関係が冷え込むものと思われる。


北側が韓国側の提議を拒否した背景には、時間を稼ぐ一方で韓国政府を圧迫するためのカードとして活用する戦略があると分析される。離散家族問題を対南交渉のカードとして活用し、南北関係での主導権を握ろうというもの。


また、離散家族再会行事が終了して藷?ホかりが過ぎた時点で、再度同問題を協議する「赤庶嚴タ務接触」をすぐに受入れるのも北側としては体裁が悪いと判断したと思われる。

専門家らは離散家族再会に応じたにもかかわらず、経済支援のような反対給付もないまま原則のみを貫く韓国政府の提案をそのまま受入れる場合、今後の南北関係で主導権を奪われる可能性があると判断したのではと分析。合わせて今後の離散家族再会行事には関心がないことを迂回的に表現したとの指摘も出ている。

国家安全戦略研究所のイ・スソク主席研究委員はデイリーNKに「後続の離散家族再会には関心がなく、金剛山観光再開や経済協力などの問題を協議する会談を持とうということ。すぐに応じれば韓国政府にリードされるという認識を与えるため、時間稼ぎをしながら駆け引きを続けていくだろう」と分析した。


自由民主研究院のユ・ドンニョル院長は「南北関係を主導するため、対南宥和と強硬の両面戦略を駆使している。張成沢処刑後、非合理的な指示や決定に対し待ったをかける人間がいないため、金正恩の指示だけで動く北朝鮮はどんな動きに出るか注視する必要がある」と話した。