韓国政府は今月20∼25日に開催される離散家族再会行事と関連し、北朝鮮に米や肥料などの人道的支援計画は検討していないと17日、再度明言した。
韓国統一部のキム・ウィド報道官は同日、定例記者会見で「現在としては離散家族再会と関連し、米・肥料の支援は検討していない。先週開催された国家安全保障会議(NSC)で同問題は全く協議されなかった」と強調したうえで「今後の南北関係の状況を見守りながら検討していくかもしれない」と付け加えた。
14日に開かれた2回目の「南北高官接触」で、南北が今回の離散家族再会を予定通り進行すると合意したことで、一部では北朝鮮への米・肥料支援を担保とする裏面合意が存在するのではとの推測が出ていたが、韓国政府はこれを一蹴した。
一方、キム報道官は3日後に控えた離散家族再会行事について「再会会場の金剛山に除雪装備15台が投入され、除雪作業はほぼ完了した。今後の積雪状況次第だが、大きな問題はないと思われる」と説明した。
統一部は15日、先発隊15人を行事会場に派遣。施設点検と宿所から再会会場への動線を点検している。また円滑な行事の準備のため、除雪車両6台を追加投入。現在、除雪車両15台を稼動し作業を進行中。
統一部によれば、東海線出入事務所から金剛山に続く20km2車線区間のうち1車線はすでに確保されており、再会会場周辺も除雪作業が90%程度進行中。