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去年の8月に続き、12月中旬から1月現在まで、両江道の主要な市・郡に対する第2次非社会主義グループ(検閲隊)の調査が行われ、道全体で緊張が高まっていると、複数の内部消息筋が知らせた。

北朝鮮内部の消息筋は15日の通話で、“非社会グループの検閲が12月中旬から郡を中心に始まった。郡では幹部が検閲を受けて、身の危険を感じて自殺したり、中国に逃走する事件が起きている”と伝えた。他の消息筋も、ポチョン郡の中央銀行の支店の支配人が自殺した事実を確認した。

8月の第1次検閲では、両江道の道所在地である恵山を拠点に、周辺の市や郡の幹部の不正蓄財、国境地域の密輸行為、違法な携帯電話の使用、韓国ドラマの視聴を取り締まり、重犯罪人として分類し、50人余りが拘束された。労働鍛錬隊刑や罰金刑まで含めれば数百人にのぼる。

この消息筋は、現在進行中の第2次非社検閲に対して、“第1次検閲で恵山に対する調査が完了したので、今度は道内の郡単位で検閲することが目的だ”と述べ、“恵山では、最近発生した連続殺人や拉致事件に対する検閲が進んでいる”と語った。

両江道の保衛部の予審所長、シム・キョンイルが、今月初めに開かれた両江道の党書記所会議(道の党の責任書記主催の会議)で、先月から連続して発生した女性の行方不明事件を、‘人身売買団による拉致事件’と見て、調査を進めていると報告されている。

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非社グループは、続く検閲による恵山市の住民の不満を減らすために、検閲の対象を最低限にし、市場の統制も特に実施していないことが分かった。8月の第1次検閲の時には、人民班単位で住民を集めて、‘自分の罪は書かずに、他人の罪だけいくつ以上、義務的に書きなさい’と言い、事実上密告を強要して、住民の不満が高かった。

だが、第1次検閲が行われた恵山を除いた、両江道のイルソン郡の状況は異なっている。恵山市と違い、検閲の強度が非常に高いと消息筋は伝えた。軍や里の党・行政幹部たちはもちろん、商人までもぶるぶると震えているという。

両江道ポチョン郡では、検閲を受けた朝鮮中央銀行のポチョン郡の支店の支配人が、去年12月末に、中国産の鼠退治用の毒薬を飲んで自殺した。中央銀行の支配人と共謀して、資金を着服した容疑が発覚し、支配人とポチョン郡人民委員会の財政部長が調査の対象にあげられた。財政部長は逃げて、保安署が追跡しているという。

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中央銀行のポチョン郡の支店は、郡にある工場の収益金や郡の市場の販売台の利用代金、各種住民が納める支援金を集めて、平壌にある中央銀行に送金している。

検閲グループは、失踪した郡人民委員会の財政部長が中国に脱出したと考え、中国公安に協力を要求する予定であると伝えられた。

消息筋は“両江道のサムス郡の農村経営委員会の委員長も拘束されたといううわさが流れている”と述べ、“この人は、米をたくさん横領して、監獄に行ったという。サムス郡の糧政事業所の指導員も同様の容疑で監獄に行ったそうだ”と語った。

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消息筋は“フチャン郡(キムヒョンジク郡)でも、幹部が監獄に行ったという。幹部や商人が取り締まられたといううわさが随分出回っているが、そこは汽車も走っていないので、市民が行き交うこともなくて具体的な確認は難しい”と語った。

(参考記事:北朝鮮北部で女性の殺人、誘拐事件相次ぐもことごとく迷宮入り