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一年を終えて新しい年を迎えるのはどこの国でも同じ。北朝鮮の庶民たちは豊かではなくても職場の同僚、友人、家族が家に集まり食事を振る舞って一日を楽しむ。

忘年会のトレンドにも変化が現れている。女性が一家の財布の紐をにぎるようになり、職場の忘年会に家族を連れて行くようになったのだ。

両江道(リャンガンド)の内部情報筋は最近の忘年会のトレンドを説明する。

「女性が財布の紐をにぎるようになり職場の忘年会に女性が参加する姿がよく見られる」
「最近は子どもを連れて行くことすらある」

「家計のやりくりをしているのは私たちなのに、なぜ男性ばかり忘年会に行くのかと不満の声が上がっていた」

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「女性が権利を主張することは今までは想像できなかったことだ。女性の地位が向上しつつある」

忘年会の準備には地域差がある。両江道の都市ではお金を出し合ったり、みんなで密輸をしたりしてその利益を忘年会の費用に充てる。製造工場では製品を売って忘年会の費用を用意する。

一方、山村では集団で山に入って木を切って売ったり、秋にあらかじめ農産物をくすねておくなど農場の実情に合わせて準備を行う。

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忘年会に出される料理は階層によって異なる。お金があれば豚肉、酒、米、小麦粉、油、魚類、果物などの食材を市場で買う。それで忘年会シーズンは物価が少し上がる。一般家庭では餅と麺が出されるのが一般的だ。水に漬けてふやかした米を臼でついて米粉を作る。ハレの日のごちそうなので手間を厭わない。かつて忘年会の定番料理だったソンピョン(餅)や餃子は盆と正月でなければお目にかかれないものとなった。

「経済難になってからというもの『冬には人情も凍りつく』と言われるようになったが、そんな世知辛い世の中で忘年会は心の安らぎ」

「今年は少なかったが配給がもらえたので、普段より少し贅沢な忘年会になりそうだ」(ある脱北者の話)

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2000年ごろから酒よりも食べ物を重視するようになった北の忘年会。かつてのように酒癖が悪い人も少なくなったそうだ。食事の後は歌って踊って楽しく年を越す。