北朝鮮が、張成沢(チャン・ソンテク)氏を処刑後、彼の親族を政治犯収容所に一斉強制移送させたことが分かった。

デイリーNKの平壌の内部情報筋は20日、「張成沢が処刑されたすぐ翌日の13日夜10時、張成沢の親戚が集る平壌・平川地域の家庭に国家安全保衛部所属の軍人たちが押し入り数百余名の親戚を連行して行った。これは政治犯収容所に引かれて行ったに違いない」と伝えた。

また消息筋は「張成沢の近い親戚だけでなく、家長が張成沢の父親の親戚程度の関係者まで連行した。この状況では、平壌だけではなく他の地域にいる親戚も無事ではないだろう」と言う。

張成沢処刑の情報に衝撃を受けた住民たちは、深夜に隣りの家族が急に消えるのではと恐怖を感じている。一部では、政府の明らかにした罪状が重犯罪のため、張成沢一家が全部処刑または収容所に監禁されるはずだという話も出ている。

消息筋は、また、張成沢が保衛部に逮捕されたという情報が伝わるやいなや親戚など関連すると考えられる住民の一部は、処罰を予想し農村や炭鉱に行き「自主革命化」をしてくると伝えた。

このような政府措置の背景について消息筋は、住民に恐怖を植え付け内部の動揺を遮断することが目的だと解釈する。

消息筋は「実際に張成沢の罪が明らかになったことに対して疑問を抱く住民たちが多く、自分たちに火の粉が降りかからないように言葉を控えている」と伝えた。

また「上(政府)は、正常に生活をする者にも容赦ないと、市場など住民生活に関連する統制が今は酷くないが、いつ何がおきるか分からないという住民たちが多い。実際に市場に出て商売をする住民が減ってきている状況」と付け加えた。