人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面

北朝鮮の金正日死去2周忌追慕行事に金慶喜(キム・ギョンヒ)が欠席したことで、複数の説が出ている。このうち金慶喜が実兄の忌日にも姿を現せないほどに重体との説が最も有力視される。過去数年間、健康悪化説と死亡説が提起されてきただけに、金慶喜が再び姿を現す可能性もあるものの、張成沢(チャン・ソンテク)の死亡とそれに伴う衝撃などで二度と姿を現すことができないほどに健康が悪化した可能性もある。

万が一、金慶喜の重体説が事実なら、金正恩の唯一の身内であった張成沢をはじめとする彼女からの後見人の役割を期待することは難しくなり、金正恩は後見勢力のないままに「独り立ち」を強いられる負担を避けられなくなる。今後、北朝鮮の政治的不安定が加重する可能性も高まっており、結局は叔父の張成沢の処刑が自らを苦しめることともなる。

北朝鮮問題に詳しい某北朝鮮専門家は18日、デイリーNKに「金正恩の立場では金慶喜を金正日の追慕行事に登場させ、健在をアピールする必要があったが、そうできなかったのは重体であったためと思われる。金慶喜は元々健康がよくなく、夫の処刑で衝撃を受けたことも考えられる。万が一、金慶喜が今回の事態で健康問題が悪化し政治的に再起不能となれば、金正恩は後見人といえる二人を同時に失うことになる。執権3年目に入ろうとしている金正恩体制は忠告をしてくれる人物がいない、『ごますり』ばかりの人物で溢れることが予告される。金正恩は今後、頼る所がない状況で一人で国を運営していかなければならないが、政治的能力が足りず僅かな波風にも簡単に揺らぐ可能性がある。金正恩の周りには信用できる人物というよりは『告げ口』と権力闘争にのみ秀でた人物だらけになるだろう」と分析した。

消息筋は張成沢の処刑後、ナンバー2として評価される崔龍海(チェ・リョンヘ)の政治的能力について、実権はなく上辺だけの政治力で金正恩の機嫌取りに忙しい人物と評価した。

彼は「崔龍海が軍での経歴が浅いため、軍内部でも認められておらず実権はない。従う人物もいないだろう。実際、崔龍海は北朝鮮幹部の間では『頑固な馬鹿』とされている。崔龍海は自分の主観がなく、主人に忠実な『狩猟犬』の役割のみをしてきた人物。『ナンバー2』として浮上すれば張成沢のように処刑されることを懸念し、金正恩の機嫌とりに徹底するだろう」と話した。

人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面

今後の金正恩の動きについては「金正恩はいずれ自分に真摯に忠誠する人間がいないことに気づき、孤独感を感じるだろう。今は中国の様子を伺う必要があるため、挑発の動きは見られないが、今後、自分の思い通りにならない場合、誤った選択をする可能性も高い。金正恩体制に入り、李英鎬など地位が高かった人物らが粛清及び処刑されるのを見てきた内部勢力らの不満も高まる恐れがある。こうした状況が続けば、金正恩が張成沢を処刑するための理由とした『面従腹背』が現実として蔓延することもありうる」と強調した。