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北朝鮮では張成沢(チャン・ソンテク)の失脚により、彼の側近に対する粛清作業が行われているなか、全国の市・道党責任者と司法・検察関連の幹部が平壌に多数召還されているという。北朝鮮当局が万が一起こり得る、張成沢の側近による騒動及び反党行為を事前に封じ込めるためとされる。

咸鏡北道の消息筋は6日、デイリーNKとの通話で「最近に入り、市・道行政部の役員と保安署長、安全員らが平壌に違法容疑で呼び出されている。市・道の責任秘書を除く核心幹部が呼び出されているため、住民は『何が起こるか分からない』と非常に不安がっている。上(当局)では『麻薬と不法映像視聴』という罪名での呼び出しだとしているが、誰も信じない。住民は『叔父(張成沢)の身の上に問題が発生し、側近が銃殺された』という話と関連があり、反体制連累者を逮捕していると話している」と伝えてきた。

こうした幹部の召集事態について消息筋は「麻薬使用やCD視聴は住民もしていること。突然主要幹部を平壌に呼び出すのはおかしい。住民の間では張成沢の『側近銃殺』の噂が拡散している。各地域の張成沢ラインの人間が体制を脅かす事態を起こす可能性があるため、これを防ぎ取り締まるため呼び出している」と説明した。

消息筋によれば、住民は張成沢の失脚と彼の一身上の問題に関する具体的な内容を知らない。しかし彼の側近であるリ・ヨンハとチャン・スギルが銃殺されたという話と、その原因が反党であるという噂がすでに周知の事実である。

消息筋はさらに「住民も国内外から入ってくる情報に敏感になり知恵もついてきたため、(当局の)宣伝を鵜呑みにはしない。当局もこうした部分を知っているため、幹部でも容赦なく呼び出す行動を通し、『反党をすれば幹部でも処刑される』ということを住民に植え付ける狙いがある」と話した。

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消息筋は張成沢の失脚による内部の不安要素を除去するため、幹部だけでなく住民に対しても強力な恐怖政治が展開されていくと展望した。今回の市・道幹部らの相次ぐ呼び出しは恐怖政治の前兆だとの指摘だ。

彼は「実際、張成沢が『後見人』『実力者』と話され出した頃から今回のような事態が発生すると予想していた住民が多かった。彼と関連した人物が党や保安部に多いため、当面はこうした呼び出しが続くと思われ、2ヶ月程度が過ぎれば『判決文』が発表され原因が明らかになるだろう」と予想した。