金正恩の叔父の張成沢(チャン・ソンテク)国防委員会副委員長が失脚し、彼の側近も公開処刑されたと韓国の国家情報院が把握していることが3日、明らかになった。
国情院は同日、国会情報委に対する対面報告で「11月中旬、張成沢の右腕、左腕の二人が公開処刑された。その後、張副委員長の姿が消えた。おそらく失脚したのではないか」と話したと民主党幹事のチョン・チョンレ議員が伝えた。公開処刑されたのはイ・ヨンハ行政部第1副部長とチャン・スギル行政部副部長であるとされる。
情報当局によれば、北朝鮮当局は今年に入り、労働党行政部内で張成沢の核心側近らの不正行為の容疑が確認され、内部調査を通し彼らを摘発。その後、二人を反党容疑で公開処刑したとされる。北朝鮮当局はこのような事実を軍内部に伝え、反党容疑に対する政治事業を展開した。
また北朝鮮は二人を公開処刑した後、張成沢と関係する組織と関連人物に対しても後続措置をとっており、金正恩への絶対忠誠を強調する思想教育を実施するなど、内部の動揺を防ごうと苦心していると伝えられる。
張成沢は全ての職責から解任させられた可能性が高く、党行政部は機能が無力化したか、解体される可能性が高いものと情報当局は判断している。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面これらと関連し政府当局者は「公開処刑の事実は信頼できる複数のルートを通じ確認した事項。正確な日時は分からないが11月下旬頃と判断される。『反党容疑』という点から、保衛部・党組織指導部などが主導となって行われたものと推定される。事案の性格上、金正恩の裁可なしには不可能と思われる。張成沢がどのような状態なのか確認できていないが、側近が公開処刑された状況であることから全ての職位から解任させられたのでは」と話した。
世宗研究所のチョン・ソンジャン専任研究委員もデイリーNKに「張成沢の核心側近が権力乱用行為で公開処刑された。張成沢が責任を取るという形で行政部長、国防委副委員長、政治局常務委員、国家体育指導委員会などの全ての職責からも解任させられるものと思われる」と話した。