彼女は、トウモロコシ畑で農作業中に、周囲を徘徊していた野犬に噛まれてしまった。周囲には人が大勢いたが、傷口が小さかったことから、本人を含めて誰も大したこととは考えなかったようだ。当時は農繁期で忙しかったこともあり、結局病院には行かなかった。ところが、数日後に亡くなってしまった。実はこの犬、狂犬病に感染していたのだ。
(参考記事:北朝鮮「骨と皮だけの女性兵士」が走った禁断の行為)副業小隊は慢性的な飢えに苦しむ兵士たちの「生命線」であり、農繁期に作業を休むのは難しい。そうした事情が、彼女の死を引き寄せてしまったのかもしれない。
狂犬病は、発病すれば治療方法のない恐ろしい病気だ。発病を防ぐ唯一の方法は、複数回に渡って狂犬病ワクチン接種を受けることだ。日本では国内での感染は長年起きていないが、北朝鮮と軍事境界線を挟んで向き合う韓国では、度々発生している。その多くが、軍事境界線を超えてやってきた野生動物を媒介にしたものと言われている。
北朝鮮軍を瓦解させる、19歳兵士の脱走理由
北朝鮮の朝鮮人民軍の兵力は、韓国国防省の推計で100万人に達する。そのうち、30万人が建設部隊に所属している。彼らは、金正恩総書記が各地で進める国家的建設など様々な工事に従事している。
彼らは、地方発展20×10政策の一環として、平安北道(ピョンアンブクト)で行われている地方工業工場の建設にも投入されているが、あまりにも劣悪な労働環境に耐えかねて、次々と脱走している。現地のデイリーNK内部情報筋が伝えた。
道内のある建設現場から先月、工兵部隊所属の19歳の兵士が脱走した。まもなく身柄を拘束された彼は、取り調べに次のように述べた。
