「空軍上層部は我々を『博物館送り』にしたがっているようだが、今夜もイラン製のドローンが飛んでくるなら、誰がそれを止めるのか? F-22か? いや、我々A-10の出番だ。この古い機体と、新しい精密な『槍(APKWS)』の組み合わせこそが、今この瞬間、地上部隊を救っているんだ」

湾岸の「狼」を狩る「空飛ぶ戦車」:A-10とAPKWS II、対イラン高速艇戦術の全貌

ホルムズ海峡の緊張が極限に達するなか、アメリカ中央軍(CENTCOM)が最も警戒しているのは、イラン革命防衛軍(IRGC)海軍が得意とする「スウォーム(群れ)戦術」だ。数百隻に及ぶ小型高速艇が、ミサイルや自爆ドローンを搭載して米海軍の大型艦艇に一斉に襲いかかるこの脅威に対し、A-10「サンダーボルトII」が最強のカウンター兵器として再定義されている。

(参考記事:「時代遅れの老兵」中東で咆哮 米A-10攻撃機、退役論を覆す実力

「飽和攻撃」を無力化するコストと弾数

イランの高速艇戦術の要諦は、安価なボートを大量に投入し、米軍の高価な迎撃ミサイルを「弾切れ」に追い込むことにある。1発数億円の「スタンダード」ミサイルで、数百万円のボートを撃墜し続けるのは戦略的敗北を意味する。

ここでA-10とAPKWS II(レーザー誘導ロケット弾)のコンビが真価を発揮する。