ここでA-10とAPKWS II(レーザー誘導ロケット弾)のコンビが真価を発揮する。

精密な「点」の打撃: APKWS IIは、高速で回避運動を行う小型艇に対しても、レーザー誘導によりピンポイントで命中する。

圧倒的な携行数: A-10は1回の出撃で最大38発(7連装ランチャーを各翼に装備)のAPKWS IIを搭載可能だ。さらに、残った敵には30mmガトリング砲が控えている。

現場からの証言:海上任務に当たるパイロットの視点

「海面スレスレをジグザグに走る高速艇は、戦闘機にとって非常に捉えにくい標的だ」と、ペルシャ湾上空で任務に就く第124戦闘航空団のパイロット、通称『ジャック』大尉は語る。

「だが、A-10なら時速300キロ以下まで速度を落とし、敵の動きを『観察』できる。ターゲットポッドで先頭の艇をロックし、APKWSを放つ。着弾の瞬間、ボートは木っ端微塵になる。ヘルファイア・ミサイルを使うまでもない標的には、これが最高の解決策だ。我々は一機で、敵の一個艦隊を沈黙させることができる」(引用元:Air & Space Forces Magazine / CENTCOM公式ニュースリリース 2025年11月号)

「古い翼」が支える「新しい海戦」

A-10は、機体底部をチタン合金の装甲(通称「浴槽」)で守られており、高速艇からの機関銃撃程度ではびくともしない。低空での粘り強い滞空能力と、APKWS IIという「安くて正確な槍」の融合は、まさにイランの非対称戦術に対する「天敵」そのものだ。