北朝鮮の銀河水管弦楽団が淫乱物を制作・流布したため解散されたとされる中、北朝鮮当局は韓国と中国の映像物と淫乱物の視聴に対し、厳重な処罰を下すとの布告文を各地域に伝えたという。 不法映像物の視聴が発覚した場合は山間の奥地に追放され、映像物によっては労働教化刑が宣告されるとの内容であると消息筋が伝えてきた。

淫乱物を見れば強制労働

北朝鮮咸鏡北道の消息筋は22日、デイリーNKとの通話で次のように述べた。 「最近、韓国ドラマをはじめ非社会主義現象を誘発する映像物と淫乱物を販売したり視聴した場合は、追放だけでなく映像物の内容によって労働教化刑に処されるという内容の布告文が伝達された」 「検閲に当たる109常務が現在活動中であり、一部の住民はすでに取り調べを受けている」 109常務とは住民の不法映像物の視聴を取り締まるために組織された検閲グループだ。

布告の背景に淫乱スキャンダル

消息筋によると、布告文には「録画機の検閲を随時実施することと、検閲の結果、中国映画などの不法映像物が収録されたCDが出てきた場合、厳重な処罰を適用する」とする内容が記されているという。 また「韓国映画やドラマを所持している場合、労働教化刑を適用する」と記されており、とくに女性の裸体が登場する淫乱物を視聴した場合は厳重処罰となる。 現在、不法映像物を視聴したとして通報され、分駐所(派出所)に連行された住民の中には、賄賂を渡して釈放される者がいる一方で、貧しい住民は様々な取り調べなどで辛酸を舐めている。

芸術団員ポルノスキャンダルの噂も

調査が長引くほど(罪が追加されることがあり)住民には不利となる。逮捕された住民を取り調べる過程で他の住民も巻き添えになる雰囲気であるため、身を隠した人もいる。 『銀河水のために地下水(一般住民)まで罰を受けている』と話す住民もいる」と現地の様子を紹介した。 布告文が発表された背景に「銀河水管弦楽団事件も不法映像物を制作したために起こった」という噂がある。 当局が、住民の不法映像物の視聴を遮断すするために、今回の事件を利用して、布告文を発表したということだ。 一方、北朝鮮国内では銀河水管弦楽団による淫乱物制作の主導者が処刑され、解散となったとの噂が収束に向かう気配を全く見せていない。 北朝鮮の人々は、当局がこうした噂の拡散を防ぐため、住民への取り締まりを強化していると見ている。

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