人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面

北朝鮮当局が両江道大紅湍地域の住民に昨年よりも二倍以上多いジャガイモを配給したと伝えられる。工場企業所ごとに配給量に違いはあるが、1、2ヶ月程度を配給した昨年とは対照的に、今年は1年から半年分に該当する量が配給され、住民は食糧の心配が減ったと消息筋が伝えてきた。

北朝鮮両江道の消息筋は18日、デイリーNKとの通話で「当局は秋のジャガイモ収穫を控え、住民に供給がないと言っていたが、すぐに供給が実施された。当初、教師のみに供給があるとされ、住民の不満が非常に高かった。ジャガイモが豊作でもあったため、住民の不満を鎮めるために配給が実施されたのでは。理由はどうであれ、住民は冬の食糧の心配をしなくてすむようになった。ジャガイモが大豊作であり、予想以上に住民の反発が強かったため、当局が気前を見せるように配給を実施した模様。権力のある工場企業所などの場合、ジャガイモ1年分にあたる数百キロのジャガイモが配られた。権力がない単位は数か月分の量だった」と紹介した。

住民の反応と関連しては「一部の住民は受け取ったジャガイモが再度回収されるかもしれないと、澱粉に加工している。住民らは『これまで住民の生活は後回しだった。突然配給があるということはジャガイモだけ配給し、米は配給しないということでは』と懸念したりもしている」と話した。

ジャガイモ以外に、一部の軍・保衛機関に限って配給されていた味噌も一般住民にも配給されたという。

別の消息筋は「ジャガイモ配給のほかに想像もしなかった味噌まで供給され、住民は歓迎している。住民らは『当局の政策が二転三転するため落ち着かない。味噌まで配給され助かるが、倍以上に請求があるような気がして心配』という反応も見せている」と話した。

人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面

デイリーNKは14日、北朝鮮当局が「ジャガイモ配給は中止」としていた当初の指針を変更し、大紅湍のジャガイモ掘りに動員された住民に一人当り一ヶ月70キロと計算し8か月分の約560キロを供給したと報道した。