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韓国国防省は14日、韓国国会の国防委員会国政監査業務報告資料で、北朝鮮による最近の軍事動向と関連し、局面転換を目的とする意図的な緊張造成のための奇襲挑発の可能性が常在しているとした。

韓国国防省は北朝鮮が「挑発態勢維持及び侵攻勢力の海上訓練を継続しており、西北島嶼及び前線地域砲兵戦力の増強・再配置を継続している。潜水艦艇・工作母船の海上訓練も継続中」としたうえで、「北朝鮮は韓国側の対北ビラ散布時に砲兵と高射砲部隊の射撃準備態勢を強化している。西海北方限界線(NLL)周辺では北朝鮮と中国漁船の操業増加により監視活動が強化された」と分析した。

こうした北朝鮮の挑発行為に備え、韓国国防省では軍事対応態勢を継続・維持するとし、「米韓連合監視資産を統合運営、北朝鮮全地域に対する監視及び偵察を強化しており、敵の挑発に備えパターン別実践訓練を通して対応能力を強化している」と報告した。

このほかにもB-2、B-52爆撃機、F-22戦闘機など米軍の抑制戦力を朝鮮半島で展開するなど、米韓合同訓練を通した抑制力強化を実施していると説明した。

また、北朝鮮の核、ミサイルの脅威に対応するため、状況別抑制戦略を樹立すると明言。これに向け、北朝鮮の核心標的無力化のための「キル・チェーン」及び韓国型ミサイル防御体系(KAMD)を早期に構築し、次期戦闘機の戦力化に向けた事業を再推進することで戦力の空白を防止するとした。

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戦時作戦統制権の移管と関連しては「北朝鮮の核、ミサイル脅威の現実化により朝鮮半島の安保状況がさらに悪化した。作戦権移管時、金正恩の誤判の可能性が増大するという点などを考慮し、2014年に米国と移管条件及び時期に関する最終合意を図る」とした。

北朝鮮内部の動向については「金正恩が体育、民生活動を中心に民心結集と体制安定を図っている。民生建設現場を集中的に訪問することで愛民指導者像を強調し、対外イメージの改善を誘導している」と分析。

対韓国戦略と関連しては「金剛山観光再開に向けた圧迫及び韓国に対する主導権確保のため、緊張攻勢に転換した。南北関係悪化の責任を(韓国側に)押し付け、大統領を名指しで非難するなど高度の威嚇攻勢を並行している」と指摘した。