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「淫乱動画スキャンダル」の渦中にあった金正恩第一書記の夫人、李雪主(リ・ソルチュ)氏が北朝鮮メディアを通して24日ぶりに姿を現した。

10日、労働新聞は金日成総合大学の教育者用住宅竣工式のニュースを伝え、金正恩夫妻が住宅の内部を視察する様子を伝えた。朝鮮中央TVも9日、関連ニュースを報道し、李雪主の姿が収められた映像を放映した。

映像では李雪主氏が住宅内部の流し台に設置された水道水の出具合を確認する姿や、茶碗を整理する姿などが見られた。李雪主氏は淡い空色のスーツ姿にショートカットスタイルで終始笑顔を見せた。

また、対外用ラジオ放送の平壌放送は9日、銀河水管弦楽団が歌う「祖国賛歌」を流した。同楽団で指揮者を務めるリ・ミョンイルと歌手のファン・ウンミの名前も紹介された。

先月、淫乱動画を制作した銀河水管弦楽団と旺載山軽音楽団の一部の団員が公開処刑された。こうしたスキャンダルに李雪主氏が関係づけられるのを防ぐためという日本メディアの報道が発表された後、北朝鮮内部でも関連した噂が急速に拡散、事実の解明に関心が寄せられてきた。

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李雪主の登場と時を同じくして銀河水管弦楽団の活動が公開されたのは、李雪主スキャンダルと関連した噂を積極的に遮断するためとの分析が出ている。

高位幹部出身の脱北者はデイリーNKに「住民の間で夫人(李雪主)と関連した否定的な噂が広まったため、『事実ではない』ということを強調するためでは。噂が発生してから約一ヶ月ぶりに公開の場に姿を現した点から、中央党で徹底調査を行い深思熟考したと思われる」と話した。