DailyNKが2月1日から日本語版サービスを開始します。外国語サービスとしては英語版に続き二番目です。現在、中国語版も試験サービスをしています。
1990年代半ばに、北朝鮮では数百万人が飢えで死にました。黙って飢え死にすることだけを待つことができなかった人々は、命をかけて北朝鮮の領土を脱出しました。命をかけた脱出者の多くは、中国政府に逮捕されて地獄のような北朝鮮の領土に強制送還されました。人々は逮捕と送還を避けるために常に隠れて暮らさなければならず、他国の人の差別と暴力に苦しまなければならなかったのです。北朝鮮に残っていた人々の苦痛はそれ以上でした。配給がカットされてからもう随分経ち、工場と学校は門を閉めました。家族と隣人の死を目撃した人々は、精神的恐怖と衝撃に苦しまなければなりませんでした。
2000年代後半に入り、北朝鮮の内部も変化してきています。住民は配給に頼らないで自ら暮らすために、商売に頼っています。外部社会の情報と文化が流入し、住民は金正日体制を批判的に見られる視覚を持つようになりました。しかし、金正日の核の賭博により、住民の生活は一層貧しくなり、体制の統制を再び強化しています。北朝鮮の住民が自由と人権を得るまでの道のりはまだ遠いでしょう。
外の世界から遮断された個人独裁の鉄瓮城の中で起こっている血なまぐさい悲劇を、誰かが外の世界に知らせなければなりません。DailyNKは北朝鮮で起こっている悲劇を世界に知らせています。こうした悲劇を誇張せずに知らせることだけでも、北朝鮮の自由と人権の向上に対する大きな寄与であると思います。
DailyNKが日本語版サービスを始めることで、日本の皆様にも鮮やかな北朝鮮の現実を知らせることができるようになりました。数年前、北朝鮮の金正日政権は日本人の強制拉致を直接認め、日本人に衝撃と怒りを与えました。その後、日本は自国民の拉致被害者問題を解決するために、持続的に関心と努力を傾けてきました。北朝鮮がミサイルの打ち上げと核実験を強行した後、日本は北朝鮮の脅威に積極的に対応しなければならない境遇に置かれました。日本の皆様が拉致被害者問題とともに、北朝鮮の住民の自由と人権にも大きな関心を持ってくださるよう、お願いいたします。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面DailyNKの日本語版が、甚だしい北朝鮮の人権問題を解決して、北朝鮮政府の脅威から東アジアの安定と平和を守るのに必要な、力と知恵を集める空間になることができると信じています。日本の読者の皆様の積極的な討論と提言をお待ちしています。