デイリーNKの北朝鮮内部の軍消息筋が15日に伝えたところによると、朝鮮人民軍総参謀部が今月末まで戦闘動員態勢を維持するよう指示する電信命令を、7日に全軍の司令部へ下達したという。
金正日総書記の誕生日(16日)や第9回朝鮮労働党大会という主要な政治日程を控え、軍紀を最高潮に高め、不測の事態を未然に遮断しようとする高強度の内部統制措置とみられる。
消息筋は「戦闘動員態勢が発令されると、軍事機密をこれまで以上に厳守し、下達された命令を迅速に履行できるよう万全の態勢で待機しなければならない」とし、「この期間に非社会主義的行為や規律に反する行為を行った場合、戦時に準じた厳しい処罰を受けることになる」と語った。
さらに「戦闘動員態勢の期間中は、軍人の休暇や外出はもちろん、外部作業や副業活動もすべて中断される」とし、「民間人との接触も制限され、これに関連して軍民関係を損なう行為は厳罰の対象とするという内容も命令に含まれており、緊張感が漂っている」と伝えた。
特に総参謀部は、首都・平壌の防衛と安全を担う部隊に対し、「一件の事件・事故も起こしてはならない」「首都で不祥事が発生しないよう徹底して警戒せよ」と指示した。事実上、最高指導者の身辺警護を最優先とする鉄壁の警戒態勢を求めた形だ。
また、「1号」(金正恩国務委員長)の警護任務に関連して、警戒勤務に投入される要員が携行する武器を除き、その他すべての武器・弾薬を封印せよとの指示が下達された点も注目される。
通常、戦闘動員態勢とは即時の射撃準備を意味するが、今回下達された「武器・弾薬の封印」指示は異例だ。これは対外的脅威への軍事的対応というより、大型政治行事を前に、軍内部で発生し得る突発的な騒擾や銃器事故を未然に防ぐための強力な統制策と解釈される。
