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国連の北朝鮮人権調査委員会(COI)が北朝鮮住民の人権実態を調査するため行った公聴会で、脱北者らによる衝撃的な証言が明らかになった。20日から始まった公聴会は24日まで行われる。

21日、延世大学セチョンニョン館1階で実施された公聴会に参加した脱北者らは、収容所での強制労働と食糧実態について証言。収容所の収監者は食糧配給が極めて劣悪で、草やネズミ、ヘビなどを手当たりしだい食べて生き延びるという衝撃的な実態について証言した。

耀徳(ヨドク)収容所に収監されていたことがあるキム・ヨンスン氏は証言を通し「新義州に出張に行く途中、保衛部員がちょっと用があると言い、知らない建物に連れて行かれ尋問を受けた。取調べ過程で誰に会い何を話したかなどについて、根掘り葉掘り細かく伝えなければならなかった。当時、私は何故自分が耀徳収容所に連れて行かれたのか理由が分からなかった。収容所で両親と息子が死んだ。金正日の夫人の成恵琳を知っていたことが『罪』となり9年間を収容所で過ごしたことになっている」と話した。

次に証言したキム・ウンチョル(34)氏は「ロシアで難民認定を受けたが北朝鮮に強制送還され、耀徳収容所で3年過ごした。収容所に送られる時、母親が自殺し、一番目の兄は私が韓国で収容所生活を証言したとの理由で処刑された。二番目の兄も自殺した」と話した。

軍部所属で中国との貿易業の最中に韓国人と会ったとの理由で耀徳収容所に収容されたチョン・グァンイル氏は「収容所に果樹園があるのだが、リンゴを一つでも食べれば即独房に送られる。収容所での労働が厳しかったために79キロあった体重が34キロまで減った。人間を天井から逆さまにぶら下げ、数日間拷問を加える『鳩拷問』を受け、『スパイ任務を受けた』との嘘の自白をせざるを得ないほど耐えがたかった」と証言した。

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同日の聴聞会に調査委員として参加した国連のマルズキ・ダルスマン北朝鮮人権特別報告官はデイリーNKに「今回の公聴会は国連に提出された報告書の内容と証言者の証言が一致するかどうか調査することに意味がある」と話した。

同日の聴聞会にはキム氏をはじめ、3人の収容所経験者と北朝鮮人権調査委員会のマイケル・キルビー委員長などが参加。韓国農村経済研究院のキム・ヨンフン専任研究員も参加し、北朝鮮の経済状況について発表した。