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北朝鮮の金正恩は停戦60年(北朝鮮では戦勝節と呼ぶ)を記念する軍事パレードで、中国の李源潮国家副主席を自身のすぐ横に立たせパレードを観覧した。金正恩は主席壇上で李源潮と談笑する場面を頻繁に演出し、欧米メディアらはこれを全世界に生中継した。

金正恩は二日後の29日、朝鮮戦争で戦死した中国人民解放軍の墓地二箇所を訪問。伝統的な血盟関係を想起させ、両国関係に対する国内外の疑念を払拭させるための意図的な行動だったと見られる。また、停戦60周年を記念し、オバマ米大統領が朝鮮戦争記念式に参加し演説した点を意識してか、中朝同盟を通しけん制したようにも見える。

金正恩は同日、平安南道檜倉郡にある「中国人民支援軍烈士稜園」と朝鮮戦争当時、中共軍司令部が置かれていた「ソンフン革命
史跡地」と訪問。中国人民支援軍烈士稜園は朝鮮戦争で戦死した中国軍の遺骸が安置される場所であり、毛澤東の息子の毛岸英も安置されている。

金正恩は後継者として公式に登場した直後の2010年10月、金正日とともにここを訪れている。北朝鮮が金正恩時代にも中国との関係を持続的に強化していくとの意志が読み取れる。

金正恩はここで「中国人民支援軍烈士墓は共同の偉業に向けともに戦った中朝両国人民の戦闘的友誼を示す歴史の証人であり中朝親善の象徴。中朝親善のバトンを固く継承していかねばならない」と強調した。