保衛部は昨年から彼らを北朝鮮に連れ戻すための懐柔工作を積極的に展開してきた。脱北者管理を担当する韓国政府の部署は、韓国国内の脱北者に対し、「北朝鮮にいる知人から『国境で会おう』『戻ってきても処罰されない』という言葉に惑わされてはいけない」と警告を発してきた。
自由北韓放送のイ・ソギョン局長は「韓国で自由を経験した脱北者が、抑圧された北朝鮮に戻り、韓国を非難する記者会見を開くのは、当局の強要なしにははありえない。北朝鮮当局の懐柔、工作、強制記者会見の真相を明らかにしなければならない」と述べた。
イ局長はまた、北朝鮮に子どもを残したまま脱北した女性に対し、子どもを人質にした懐柔工作まで行われており、イ局長と親しい脱北女性のもとにも実の姉から「戻ってくれば全て許され子どもたちと一緒に暮らせるようにすると保衛部と約束した」との電話がかかってきたと明らかにした。