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北朝鮮は開城工団正常化に向けた2回目の実務会談が開かれた10日、金剛山観光と離散家族再会のための別途の実務会談を電撃的に提示した。

北側の提議に韓国政府は離散家族再会のための実務会談は人道主義的次元に基づき扱うとし、受け入れの意思を表明。ただし、金剛山観光問題は現在進行中の開城工団実務会談に集中するべきとの認識の下、事実上拒否の姿勢をとった。

北朝鮮が開城工団実務会談が開かれている最中に南北関係「3大セット」である金剛山観光と離散家族再会問題を取り出した背景には、経済的実利を収めようとする狙いが強く読み取れる。北朝鮮は核-経済並行路線を表明後も、国際社会と中国による冷遇により経済発展に必要な財源調達に苦労している。

また、波状的な対話攻勢を通し、中国などの国際社会に朝鮮半島の平和に向け努力する姿をアピールし、天安艦爆沈以降の新たな南北経済協力と対北支援を制限している「5.24措置」を解除するための意図も複合的に含まれているものと思われる。

しかし韓国政府は金剛山観光問題が「再発防止と身辺保障」という開城工団実務交渉の議案とも密接に関連しているだけに、別途の会談を行う事案ではないと判断。金剛山観光は開城工団正常化後、段階的に取り扱うとの方針だ。

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北朝鮮が韓国側の離散家族再会会談に応じることになれば、南北は問題なく再会手続きに合意するものと思われる。要するに北朝鮮が金剛山観光は後回しにし、離散家族再会単独会談に応じるか否かが鍵となる。北朝鮮の立場としては金剛山観光再開のために離散家族再会を活用しようとしている可能性もあるため、韓国側の選別的な姿勢により会談の意志がなくなったとも考えられる。

離散家族の再会は2010年10月30日から11月5日まで金剛山で実施された後、3年近く中断されている。

匿名希望のある北朝鮮専門家はデイリーNKに「離散家族再会と金剛山問題を同時に協議するというのは論理的でない。別の狙いがあると思われる。金剛山問題は開城工団問題が解決された後、段階的に扱うことが望ましい。離散家族再会行事は人道主義的な問題であるため、下半期中に可能となることも考えられる。(金剛山観光は)北朝鮮がどの程度真摯な姿勢を見せるかが鍵となるが、(北側が)開城工団実務会談の時のような態度をとるならば、当面は協議が難しいだろう」と話した。

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彼は韓国政府が金剛山観光を行わないという立場ではないため、(北側が)離散家族再会についてのみ応じる可能性もあると展望した。

韓国政府が離散家族再会に向けた赤庶嚴タ務接触は受け入れるとする一方、場所は北側が提案した金剛山または開城ではなく板門店の平和の家とすることを修正提案したが、北側は11日現在まで何の反応も見せていない。