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北朝鮮当局は金日成19回忌を迎え、平壌にいた地方の住民を強制的に追放し平壌の住民を対象に外国人との接触を厳重に統制するなど、追慕ムード作りに乗り出したと消息筋が伝えてきた。

平壌の消息筋は8日、デイリーNKとの通話で「北朝鮮当局は金日成の19回忌を控えた6月中旬から大々的に住民検閲を開始。6日から13日までを金日成哀悼期間と発表した。平壌の市民証がない住民は郊外に追い出され、7月に入ってからは地方住民の平壌への立ち入りが厳重に封鎖された」と伝えた。

これにより、平壌市保安署傘下2部は旅行証明書関連の業務を中断した。「2部」は居住地域住民の旅行関連業務を処理する行政機関。

北朝鮮は金日成-金正日の誕生日、忌日、外国の国家首班が訪問する場合などに「特別警戒期間」を設定し、平壌などに対する流動人口を1、2週間に渡り統制する。しかし今回の統制は6月中旬から始まり3週間程度持続するという点で、金正恩政権が今回の金日成19回忌を迎え内部統制に注力していることが読み取れると消息筋は分析。

消息筋は「行商らは7月の第一週から始まるものと予想していた平壌立ち入り統制が6月から始まり苦労した。先月中旬から当局が突然平壌を出入りする道を徹底遮断するよう指示し、あちこちで不満の声が上がっている。住民講演会などで首領様(金日成氏)関連の記録映画視聴が強要されている。講演者は視聴後「首領様の崇高な精神を現在は元帥様(金正恩氏)が花咲かせている」と宣伝している」と紹介した。

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住民の反応と関連し消息筋は「首領様の時代はまだ生活がましだったと記憶する住民は、できる限り同期間中に当局が準備した行事に積極的に参加しようとする。しかし今となっては住民は日々の生活に精一杯で将軍様(金正日氏)が死亡した時も心から悲しむ人はあまりいなかった。当局の宣伝を聞き陰で嘲笑する住民もますます増えている」と伝えた。また「党では外国人が今回を機に我々の美しい社会主義を汚そうとすると宣伝し、住民を取り締まっている。ある幹部は『下町(韓国)で安企部(国家情報院)が策動する可能性がある』と話し、立ち振る舞いを正すよう警告している」と話した。