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中韓は首脳会談を通し「北朝鮮の核保有を認めない」立場を確認すると同時に、9.19共同宣言の履行と6カ国協議の再開など、北朝鮮が対話に応じるよう要請。中国が朴槿恵大統領の「信頼プロセス」を支持する立場を表明したことにより、北朝鮮が感じる圧迫はさらに高まったものと評価される。

米韓(5.7)、米中(6.8, 9)、中韓(6.27)と続いた米中韓の間で相互に行われた首脳会談では、「北朝鮮問題」が重要議題として協議され、3国は一貫した「北朝鮮の核を認めない」立場で北朝鮮を圧迫した。

今回の中韓による未来ビジョン共同声明には、北朝鮮を直接的に指定する「北朝鮮の核不認定原則」との表現は含まれず「6カ国協議の再開」のみが議題に挙げられた。そのため中国が北朝鮮を強く圧迫しなかったとの指摘も出ている。しかし「安保理関連決議及び9.19共同声明を含む国際義務と約束が誠実に履行されなければならない」とし、核放棄を前提にした対話に北朝鮮が応じるべきとの点を明確にした。

今回の首脳会談を通し戦略的協力パートナー関係を軸に、中韓関係を一段階発展させる契機が整備された点では、北朝鮮に少なくない負担を与えたと思われる。一部では中韓「蜜月関係」が開始したとの評価も出ている。

今回の首脳会談で採択された共同声明の内容中、「政治、安保分野で戦略的疎通を強化する」「自主的な南北平和統一を支持」などが目に付く。事実上、南北統一など朝鮮半島の未来についての問題と関連し、韓国と緊密に協議していくとの解釈も可能な部分である。

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これと関連し中韓が協議した具体的な内容は ▲首脳及び指導者間の頻繁な相互訪問と会談、書簡交換、特使派遣、電話通話など常時的な疎通の推進 ▲青瓦台国家安保室長と中国の外交担当国務委員間の対話体制構築、外交長官の相互訪問定例化及びホットライン構築 ▲外交次官戦略対話を年2回開催、外交安保対話 ▲政党間政策対話及び両国国策研究所間の合同戦略対話推進など。

国防大のキム・ヨンス教授は「中韓対話と協力の幅が広まり深さも深まったという面で北朝鮮が圧迫を感じることもありうる。北朝鮮が今後慎重かつ注意深く行動せざるをえない。中国としては北朝鮮を扱う新たな動力を得た」と分析。そのうえで「北朝鮮の核不認定という直接的な表現の使用を自制したのは、韓国との戦略的協力パートナー関係を発展させる一方、北朝鮮も手中に収めたいという意味。朝鮮半島問題での中国の影響力が拡大する結果をもたらすことも考えられる」と評価した。

ある北朝鮮専門家は「北朝鮮の金正恩が感じる圧迫感がどの程度かは分からないが、最近の一連の米中韓による対北メッセージに対し、金正恩は孤立を懸念しているのでは。中韓関係が親密に成ることを北朝鮮は非常に負担に思うだろう」と話した。

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今後の北朝鮮の動きについて感心が寄せられる。米中韓の北朝鮮への圧迫を受け、北朝鮮が再度朝鮮半島での緊張を高める可能性もあるが、中国の目を気にせずにはいられないため強硬手段は選択しづらいと推測される。そのため米中韓の隙を狙った戦術を駆使し、時間稼ぎに乗り出すことも考えられる。

北朝鮮専門家は「北朝鮮が再度挑発カードを取り出し朝鮮半島を緊張させるよりは、現在の状況を注視すると同時に、核保有国を主張しながら米韓に向けた攻勢を続けるのでは」と展望した。