北朝鮮の努光鉄(ノ・グァンチョル)国防相は10日、談話を発表し、米韓が18日から実施予定の大規模合同軍事演習「ウルチ・フリーダム・シールド」を強く非難した。朝鮮中央通信が伝えた。

努国防相は、演習について「米海兵遠征軍を含む海外兵力と『国連軍司令部』構成国の兵力まで動員されて全領域にわたって強行される」とし、「わが国家はもちろん、地域諸国を狙う新たな現代戦争教範と方式が適用されることを隠さなかった」と批判した。

さらに、「朝鮮半島と地域の安保環境に再び深刻な挑戦をもたらしている米韓の挑発行為を強く糾弾し、それが招く否定的結果について厳重に警告する」と述べ、核戦争を想定した演習は「情勢の予測不可能性を増幅させ、地域情勢の不安定化を固着させる真の脅威」と主張した。

努国防相は、米韓の軍事行動が「安全保障をより不安定な状況に陥れる逆効果をもたらす」と警告し、「国家の安全と地域の平和を守るのは共和国武力の絶対の使命」と強調。最後に「限界を超えるいかなる挑発行為に対しても自衛権レベルの主権的権利を厳格に行使する」と表明した。