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「脱北難民を保護できない情けないラオス駐在外交官を糾弾する」

北朝鮮人権関連の団体は29日、ソウル都染洞にある韓国外交部庁舎の入り口で記者会見を開き、韓国政府の駐ラオス韓国大使館の責任者を問責。9人の脱北孤児救出に向け総力を傾けるべきと要請した。

各団体は同日発表した声明で「18日間脱北孤児を放置したラオス駐在韓国大使館を調査し、責任者に責任を追及せねばならない。朴槿恵大統領は外交部の安逸さを問責せよ」と要求した。

14歳から23歳までの9人の脱北孤児らは6ヶ月から1年前に自由を求め、北朝鮮国境を越え宣教師の韓国人夫婦の支援を受けながら中国で生活してきた。彼らは中国の取り締まりが深刻になるや韓国行きを決心。宣教者の支援の下、中国を脱出しラオスを経てタイに向かおうとしていた。

避難所のイ・ホテク代表は経過報告書で「彼らは10日、ラオス国境(モンサイ)に到着後逮捕された。逮捕直後、韓国行きを支援していた一人が駐ラオス韓国大使館に緊急保護を要請した」と伝えた。

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イ代表によれば、韓国国内の人権団体と現地支援者らは10日の逮捕直後、数回にわたりラオス駐在韓国大使館に緊急措置をとるよう要請した。しかし韓国大使館は「(該当問題について)十分に把握している。信じて待ってくれ」と答えるだけで、27日に彼らが中国に追放されるまで一度も面談が実施されなかった。

逮捕された脱北孤児と宣教師夫婦は韓国大使館に移送されることを希望したが、ラオス当局は16日、彼らを首都ビエンチャンの移民局収容所に引き渡した。その後20日と24日に北朝鮮関係者が脱北孤児らと面談し、韓国政府関係者だと思った孤児らは「韓国行きを希望する」と答えたという。

各団体は同日の声明で「北朝鮮政府関係者が二度も脱北青少年と面談し、子どもたちを連れて中国に出発するまで韓国政府は何をしていたのか。移民局から抜け出す機会が何度もあったにもかかわらず、韓国大使館の『待ってくれ』という言葉だけを信じて17日間も放置され、結局北朝鮮への送還の危機に遭っている」と指摘した。

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さらに「事態の緊急性と深刻性を把握できず彼らを放置し、結局は北朝鮮への送還危機に追いやった韓国政府の安逸な行動を強く糾弾する。脱北孤児らが韓国行きを希望しており、宗教関係者と同行していたことを北朝鮮当局が知った以上、子どもたちが送還されれば残酷な迫害を受けることだろう」と強調した。

同日の会見に参加したキム・ヨンスン(宣教師の母親、写真)氏は「法も政治も門外漢だが9人の子どもたちが不憫で仕方なくこの場に参加した。このような事件が二度と起こらないという保証はない。領事館がこのように無責任な行動をしてはいけない」と指摘。そのうえで「息子と嫁は下痢と甲状腺疾患により薬の服用が必要な状況だった。領事に薬を要請したがただの一度も応じてくれなかった」と批判。電話で話した際も「韓国領事は『盗聴されるため電話をかけるな、私を信じて待ってくれ』とだけ話していた」と紹介した。

脱北孤児に対しては「お腹を痛めて生んだ子どもではなくとも心で産んだ子どもたちだ。彼らが(北朝鮮に)送還されていないなら積極的に救出すべきであり、送還されたとしても一人の命でも助けるため努力しなければならない」と要請した。過去にもキム氏の息子はラオス経由で多くの脱北者を韓国に連れてきたが、今回のような事件は初めてだと明かした。

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北朝鮮正義連帯のチョン・ベドゥロ代表は「金正恩は今回の事件に先立ち、『共和国の子どもたちを拉致する反共和国策動を根絶させること』と指示している。ラオスにいる北朝鮮要員の任務怠慢に対する処罰と功績をあげるための心理が作用したようだ。9人の青少年のほか、先に移民局収容所に収容されていた成人らもともに中国に引き渡され、航空便や汽車を利用し北朝鮮に送還されたとものと把握している」と話した。