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ラオスから強制追放された脱北孤児9人が28日午後、高麗航空を利用し中国北京から平壌に送還されたことが分かった。これにより初期対応の甘さを露呈させた現地大使館と韓国外務省に対する「責任論」も提起されるものと思われる。

韓国政府当局者は29日、「ラオスから追放された脱北民が昨日、北朝鮮に送還されたものと判断する。肉眼での確認はとれていないが、何らかの方法で飛行機に乗り北朝鮮に移送されたとの情報がある」と述べた。彼らの送還に中国当局が介入したかどうかは把握されていない。

韓国政府は脱北孤児9人が職務質問に遭い拘束された事実を知りながら、半月以上も領事面談を実現させることができなかった。ラオスの脱北者に対する好意的な従来の対応のみを信用し消極的な態度をとった結果、このような事態を招いたとの指摘が出ている。

ラオス駐在韓国大使館は脱北孤児らを案内した韓国人夫婦に「未成年者に対する『人身売買犯』として誤解されるよりは、中国からの不法入国事実を正直に明かすほうがいいと助言した」と当局者は説明した。

当局者は今回の事件が発生したことについて「韓国大使館の努力不足ではなく、北朝鮮の異例の対応が主な要因」と責任を回避。過去の事例と異なり北朝鮮がラオス当局を強く圧迫し、脱北孤児らの身元を引き受けた特殊なケースだと付け加えた。

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脱北孤児らが拘束されていた18日間、領事面談が実現しなかった部分については、「拘束されたことが分かった後から面談を要求したがラオス当局が認めなかった」と説明したうえで、「面談要請をすればすぐに面談が実現する訳ではない。法的文書要求することもあるし、数日かかって実現することもある」と付け加えた。

当局者は「今回の事件を円満に解決するため外交部は努力を傾けたが、結果的に脱北民が押送されたものと判断され極めて遺憾。当事国で再発防止対策を樹立し協力体制を点検する計画」と述べた。

当局者によれば今回追放された脱北者らは、北朝鮮大使館関係者が同行し適法な旅行ビザを所持していたため、中国当局もこれを制止することができなかった。そのため韓国政府も中国政府に協力を求めるには限界があったとの説明だ。