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労働新聞が28日に伝えた、金正恩の人民軍第313軍部隊「8月25日水産事業所」に対する現地指導のニュースとともに紹介された数枚の写真が注目を集めている。

雨が降る中で実施された今回の現地指導で、金正恩は自ら傘をさした状態で指示を出す姿である一方、随行者と現地幹部らは雨に濡れながら彼の指示を手帳にメモした。


北朝鮮メディアが傘をさした金正恩の姿を公開したのは異例との評価が出ている。昨年8月、朝鮮中央TVは金正恩が人民軍318軍部隊を視察した当時、降りしきる雨の中で傘をささずに部隊を視察する姿を放送した。


昨年4月にも雨の中で行われた万寿橋肉商店の竣工式で、金慶喜(キム・ギョンヒ)など一部の幹部は傘をさしていたが、金正恩は傘をさしていなかった。当時、労働新聞は「降り注ぐ雨にずぶ濡れになられながら商店に到着された敬愛する最高司令官金正恩同志を建設に参加した人民軍部隊指揮官らと商店従業員らが篤く迎えた」と伝えた。


2010年、当時のハ・テギョン「開かれた北朝鮮」代表が公開した北朝鮮の教育資料によれば、雨が降る日に軍需工場を訪問した金正恩は「人民軍指揮成員らが雨に打たれているのに私一人傘をさすわけにはいかない」とし、ともに雨に濡れながら視察したという。

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しかし今回公開された写真の金正恩は一人傘をさしており、現地の幹部は雨にずぶ濡れになりながら彼を随行していた。金正恩が日に日に配慮を失っていると脱北者らは指摘する。


労働新聞は軍現地指導の写真を公開し、金正恩が軍人の食糧問題解決に努力しているというプロパガンダを展開した。最近、後方基地などを連日現地指導している金正恩が軍心獲得に注力していると指摘される。

同紙は「敬愛する最高司令官同志が冷たい雨が降り注ぐ風浪をかき分け水産事業所に到着されるや、船の前に立っていた漁労作業員らは夢にも見たかった最高指令官同志を仰ぎ見て『万歳!』の歓呼を力の限り叫んだ」と伝えた。

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一方で金正恩に同行した幹部とは対照的に、上着がずぶ濡れになった現地の幹部は金正恩が現場に姿を現すまで雨に濡れながら待っていたものと思われる。写真には現地の幹部と見られる4人が軍服の上着がずぶ濡れになった状態で、金正恩の指示を聞いている様子が確認できる。