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現在も続く北朝鮮による緊張高揚の動きは、北朝鮮が自らの(核保有国としての地位達成)立場を確保する「最後の手段」と認識しているためとの分析が提起された。

慶南大学のキム・グンシク教授は21日、中央日報と米国戦略国際問題研究所(CSIS)が共同開催した「金正恩の賭けと朝鮮半島の危機状況」フォーラムで、北朝鮮による一連の軍事的緊張高揚は史上前例を見ないレベルだとし、「北朝鮮の対南・対米威嚇をおなじみの崖っぷち戦術とみなすには無理がある」と評価した。

キム教授は北朝鮮の行動を「賭け」に比喩。「以前は交渉を通して駆け引きをしていたが、今は(核保有認定という)ゲームを終わらせなければならない状況。過去の北朝鮮の挑発行為は交渉が目的だったが、現在は交渉自体を望んでいない。北朝鮮は危機を極大化させ自身の立場を固守しようとしている。最後の手段ともいえる」と説明した。

CSISのマイクル・グリーンアジア担当専任副所長は「北朝鮮が今回を最後に(核開発)ゲームを終わらせようとしているのでは。北朝鮮は今まで核能力を備えるため投資をしてきた。これからは投資したもので利益を得ようとしている」と話した。

専門家らは「戦略的忍耐(無対応)」の失敗が北朝鮮に誤ったメッセージを届けたとの点で意見の一致をみた。そして北朝鮮が対話に応じざるを得ない強力な制裁が必要と要請した。

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北朝鮮は「非核化のための会談はない」と緊張を高めてきた。米国は「北朝鮮が非核化の意思を見せるまで交渉はない」との立場であり、互いに空回りの状態。

ジョージタウン大学のビクター・チャ教授は「戦略的忍耐は北朝鮮が誠実な態度を見せた時に対話を提起するというもの。対話をしない場合、北朝鮮は被害を受け苦痛を感じなければならないが現実はそうでなかった」と指摘。

チョン・ヨンウ元青瓦台外交安保主席も「戦略的忍耐は使い切った。対話が成果を出すためにはさらに強力な制裁を実行する必要がある」と主張。「制裁を通して北朝鮮を変化させることはできない。核に執着すれば破滅するということを認識させることが重要」と付け加えた。

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キム教授も「戦略的忍耐は何の得にもならない」と述べ、「今この瞬間にも北朝鮮のウランは製造されている。昨年12月のミサイル発射実験で運搬手段も確保できた。傍観的な姿勢だけでは状況は悪化する一方」と指摘した。

グリーン副所長は「対話」が金正恩の時間稼ぎ用に悪用されかねないと懸念を示した。彼は「対話を通して北朝鮮の核を防ぐ方法はない。対話を行う過程でも北朝鮮は核開発をやめたことはない」と指摘。「対話が無用ということではない。対話を悪用して北朝鮮が核を開発し続けることを可能にする偽装幕を提供してはいけない」と説明した。

専門家らは長期的には金正恩政権が崩壊せざるを得ないという点で意見を共にした。チャ教授は「北朝鮮社会は開放化が進んでいるが、政治はますます強硬化している。政権の終焉は定かでないが、4、 5年と見る」と話した。

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キム教授も「米韓が協力し制裁と圧迫が加えられ、中国が北朝鮮を切り捨てれば北朝鮮は崩壊する。対話と交渉で体制や安全が保障されたとしても、内部の自生的な改革開放の要求により急変事態へと発展する」と展望した。