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北朝鮮当局は若者への思想教育の重要性を強調しているが、現場では形骸化が進み、実施されないケースも多い。こうした実態に対し、当局は取り締まりに乗り出していると、咸鏡北道のデイリーNK情報筋が伝えた。

清津医科大学では先月28日、授業前に行うべき「5分教養」を怠った教員3人に対する思想闘争会議が開かれた。党委員会の主催で、3人の教員は壇上に立たされ、学部ごとに相互批判を受けたという。

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「5分教養」は毎朝の授業冒頭に、党と首領(金正恩総書記)への忠誠をテーマに行う思想教育で、小学校から大学まで教員に義務付けられている。金正日時代から継続しているが、最近では形だけの実施や省略が当たり前になっている。

清津医科大学では実施状況の確認のため、26日に各学部の教員による授業参観が行われた。しかし、ある教授は参観の意図を知らず、普段通り教養を飛ばして授業を始めてしまったという。

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以前は「365日教養資料」という冊子があり、決まった内容を読むだけでよかったが、今では資料もなく、「短時間で学生の関心を引く新たな形式を考案せよ」との指示ばかりが出されている。

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教員たちは困惑し、「歌え」「詩を朗読しろ」といった上からの要求に対し、「我々は俳優ではない」と反発の声も上がっているという。